SEAnews 2014-04-25 ArtNo.44957

【ニューデリー／ムンバイ】インドの総選挙に対する世界的な関心高さを証明するように、ゴールドマン·サックス、HSBC、シティグループなど1ダース以上の金融大手が全国各地で進められる投票の行方に注目、総選挙後に生じる可能性がある異なる結果を予想している。
主要ベンチマーク指数が軒並み過去最高を記録する中で、市況の今後の動向に関して内外の証券大手の意見は分かれている。一部の証券会社は、さらに上昇する余地が残されていると見、別のアナリストは現在の市況は実勢からかけ離れていると評している。
エーデルワイス·ファイナンシャル・サービスのアナリスト、ヴィシャル・クシャトリヤ氏は、「ナショナル証券取引所(NSE)のNifty指数の快進撃は持続し、最高記録を塗り替えた。我々は、良好な売買代金を伴う現在の高潮は、幅広い投資家の参入に支えられたものであり、市場の見通しは明るいことを重ねて指摘したい。インディア・ボラティリティ・インデックス(VIX:別名恐怖指数)は、最近のブレークアウト後も上昇基調を維持している。我々は、これ以前のレポートにおいて『5月に向けて、VIXのブレークアウトを目にすることになる』と予想した。我々は、国会下院総選挙に向け、ボラタリティーに投票する。我々は、インドVIX指数が来月までにさらに40～45％上昇すると予想している」と強気だ。
しかしスタンダード・チャータード銀行は「安定した中央政府が誕生すれば、ダラル・ストリートのラリーは続くだろうが、市場は最近の諸指標から予想される選挙結果を既に部分的に織り込み済みのため、大幅な上昇は期待できない」と分析する。
ボンベイ証券取引所(BSE)センシチブ指数(SENSEX)は9日、午前の取引で最高値を記録したものの、前日を13ポイント上回る22,715で引けた。Sensexは、前日の終値22,702を上回る22,729でスタートし、この日の最高は22,792、最低は22,644だった。多くの投資家が最近のラリーに伴う利益を実現することを望んだことから、Sensexは、前場の上昇の大部分を、後場で吐き出す結果に終わった。
○全国民主連盟、28党の大半は弱小政党
【ニューデリー】インド人民党(BJP:Bharatiya Janata Party)は、同党が盟主を務める全国民主連盟(NDA:National Democratic Alliance)に、合計28政党が加わったと発表したが、この声明文は、これらメンバーの大多数が弱小政党であることを隠蔽している。28政党中6党は、解散時に国会下院にプレゼンスを有していなかった。
　BJPリーダーらは、同党の首相候補ナレンドラ・モディ氏に率いられるNDAはもはやアンタッチャブルな存在ではなく、インドの隅々から新たなメンバーの参加を得て、急速にその勢力を拡大していることを、全世界に印象づけようと試みているが、NDAの実体はそれほど健全とは言えない。NDAメンバーの大部分は、にわか仕立てか、支持基盤が弱体か、今回の下院選挙に候補者を立てていないような政党から成っている。
【ニュースソース】

Global financial biggies catch India poll fever

Brokerages divided on pre-election rally

We 'vote for volatility' in the run up to Lok Sabha elections: Vishal Kshatriya of Edelweiss Financial

Major market rally unlikely as poll outcome already priced in

Sensex closes flat on profit booking

NDA has 28 parties, but most are marginal players

ご意見