【ニューデリー】バングラデシュの作家タスリマ・ナスリン(Taslima Nasrin)女史は3日、「自分はインドのボート・バンク・ポリティクスの犠牲者だ」と語った。最新作『Nishiddho』が近く開催されるコルカタ・ブックフェアから排除されるのを懸念する女史は、その種の規制は作家の命を奪うに等しいと述べた。
「原理主義者からつけまわされているが、西ベンガル州政府は何ら助けてくれない。彼らの関心事はムスリム有権者の好感を得ることだけだ。この種のボート・バンク・ポリティクスは社会のためにも、国家のためにもならない。健全な民主政治を回復すべきだ」と彼女は指摘する。
医師から作家に転向した女史は、長期にわたり欧州に居住していたが、2004年以降、西ベンガル州コルカタに避難していた。しかし2007年11月にコルカタ市内でムスリムの抗議運動が発生したため、州政府は女史に西ベンガル州から退去するよう求めた。女史は、その後、数ヶ月、セーフハウスに収容されていたが、結局インドからも立ち退きを求められた。2011年になって当局は女史がデリーに居住することを許可した。
その著作が宗教的ハーモニーを損なったとして1994年に、バングラデシュ政府から国外追放された女史は、「私を支援する政党も組織も存在しないことから、彼らは私に対するハラスメントを躊躇しない。私には、読者がいる。しかし彼らは統一しておらず、力もない。とは言え、私がここに住まうことを許可してくれたインド政府には感謝している。私は欧州の市民権を有するが、文化的同一性からインドに住むことを望んでいる」と語った。
【ニュースソース】
I am a victim of vote bank politics: Taslima
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