SEAnews 2011-03-10 ArtNo.44491

【ニューデリー】今会計年度の資本流入額は640億米ドルに達し、昨年の400億米ドルを大きく上回るものと見られる。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが3月3日報じたところによると、国際金融研究所(IIF:Institute of International Finance)が2日主催した会議の席上、首相経済諮問委員会(PMEAC:Prime Minister's Economic Advisory Council)のDr C. Rangarajan委員長は、以上の見通しを明らかにした。それによると、経常収支の赤字も、資本勘定の黒字で補填できるため、さして問題にならない。経常収支の赤字は国内総生産(GDP)の2.5％に近い数字になりそうだ。インドの経常収支赤字は2008－09年まではGDPの2％以下にとどまっていたが、2009－10年のそれは2.8％に達した。
○サービス部門外国直接投資19.5％減少
【ニューデリー】今年初9ヶ月(2010/4-12)間にサービス部門(金融部門と非金融部門)に流入した外国直接投資(FDI:Foreign direct investment)の額は28億5000万米ドルと、前年同期の35億4000万米ドルに比べ19.5％減少した。
デカン・ヘラルドとヒンドゥー・ビジネス・ラインが3月2／3日伝えたところによると、商工省はこのほど以上の統計数字を発表した。それによると、今年初9ヶ月のFDI流入額は160億米ドルと、前年同期の208億6000万米ドルに比べ23％減少した。
部門別ではサービス部門がトップ、以下②電気通信部門13億2000万米ドル、③自動車部門10億6000万米ドル、④電力・不動産部門10億2000万米ドル、⑤冶金部門9億7600万米ドルの順。
国地域別では、①モーリシャス57億4000万米ドル、②シンガポール14億4000万米ドル、③日本11億9000万米ドル、④米国10億5000万米ドル、⑤オランダ10億1000万米ドルと続く。
外国機関投資家(FII:foreign institutional investors)の今年初9ヶ月の投資額は約250億米ドルをマークした。