1996-01-04 ArtNo.4448
◆<星>陸運局、総額S$200億陸運事業白書発表
【シンガポール】シンガポール陸運局(LTA)は2日、向こう20年以上にわたり総額200億Sドルを投じ新国内陸上交通システムを構築する提案を盛り込んだ72頁に及ぶ白書を発表した。同白書は次期国会に上程される。
同白書によると、地下鉄(MRT)東北路線に50億Sドル、シンガポール地下道路システム(SURS)に48億Sドルが投じられ、これら2件だけで総額の半分を占める。このほか、道路網を延べ225キロ延長、軽便鉄道(LRT)を含む軌道網の総延長を2倍の160キロに延長することなどが含まれる。マー・ボータン運輸通信相によると、莫大な投資が必要だが、これにより世界クラスの交通システムの提供を約束できる。LTAは目標達成のため、1)交通と土地利用計画の統合、2)道路網と道路キャパシティの拡大、3)道路需要の管理(既存の自動車購入権入札制度や将来の電子通行料徴収システムなど)、4)高品質の公共交通手段の選択肢提供、の4側面からアプローチする。土地利用計画については、MRT駅および駅周辺の高層ビルの開発が図られる。先ずLTAが率先して既存駅や新駅数カ所の開発を手掛け、実行可能性や利点を立証する。この他、交通インフラ開発の政府負担の拡大や道路税体系の見直しなども提案されている。(ST,BT,LZ:12/3)
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