【ニューデリー】インドの1月の輸出総額は米国とラテン・アメリカ市場の需要拡大に支えられ、前年同月の155億6000万米ドルから206億米ドルに32.4％増加した。
デカン・ヘラルド、ザ・ヒンドゥー、ビジネス・スタンダードが3月1／2日伝えたところによると、2011年1月の輸入は前年同月比13.1％増の285億8000万ドルをマーク、内石油輸入が前年同月比7.8％増の78億5000万米ドル、非石油輸入が同23.8％増の207億3000万米ドルに達した。この結果1月の貿易赤字は79億8000万米ドルを記録した。
年初10ヶ月(2010/4-2011/1)の輸出額は前年同期の1427億4000万米ドルから1846億3000万米ドルに29.3％増加した。このままのペースが続けば、2010－11会計年度通年の輸出額は2000億米ドルの目標を突破し、2250億米ドルに達するものと予想される。
今年初10ヶ月に良好なパフォーマンスを示した輸出品目を見ると、宝飾品が9.3％増、エンンジニアリングが70％増、石油製品／潤滑油が36％増を記録した。
一方、年初10ヶ月の輸入は2735億9000万米ドルで、貿易赤字は889億6000万米ドルと、前年同期の898億4000万米ドルを僅かに下回った。年初10ヶ月の輸入の内訳は、石油輸入が799億5000万米ドル。非石油輸入は前年同期の1624億米ドルから1936億4000万米ドルに19.2％増加した。
インド輸出組織連盟(FIEO:Federation of Indian Export Organisations)によると、米国およびアジア域内の復調と、ラテン・アメリカやアフリカと言った新市場の旺盛な需要に支えられ、1月の輸出は目覚ましい拡大を見た。米／欧伝統市場の枠を超えた市場開拓努力が奏功したためと言える。
しかしインド商工会議所連盟(FICCI:Federation of Indian Chambers of Commerce and Industry)が1日催した年次総会の席上、Pranab Mukherjee蔵相は、「インド経済に影響を及ぼす複数の外的要因が存在する」とし、「世界経済の復調は依然壊れやすく、金融市場にはユーロ圏周辺諸国のソブリン債務危機の陰影が立ちこめている」と指摘した。