SEAnews 2011-03-02 ArtNo.44467

【ニューデリー】Pranab Mukherjee蔵相は28日、『2011－12年度食料安全保障法案(food security bill)』を国会に上程した。
デカン・ヘラルド、ビジネス・スタンダード、ヒンドゥー・ビジネス・ラインが2月28日伝えたとこ・ﾉよると、数百万の貧困世帯に低価格の穀物を提供することを目指す同法案は、Manmohan Singh首相の社会支出(social spending)拡大政策の一環だが、その膨大なコストを如何に賄うかに各方面が懸念を表明している。蔵相によると、2011－12年度の社会支出は前年比17％拡大する。これには保健支出の20％増額も含まれている。
政府は2011－12年度は国内総生産(GDP)の9％近い成長により、財政赤字の対GDP比率が、2010－11年度の5.1％から4.6％に下降すると予想しているが、観測筋はあまりに楽観的と評している。
○農業振興にＵＳ＄4.9億追加支出
野菜／豆類／脂肪種子／キビ／飼料の生産を促進するため、新たに2200クロー(US$4.89億)の予算を組む一方、東部諸州の緑の革命スキームに400クロー(US$8888万)、豆類の生産奨励スキームに300クロー(US$6666万)の予算割り当てを維持した。
農業部門への融資目標を47万5000クロー(US$1055.45億)に10万クロー引き上げるとともに、期限内にローンを返済した農家には、市場金利を3％ポイント下回る4％の金利を適応する。年利7％の既存短期農業ローン・スキームは新年度も維持する。
○灯油／肥料ユーザーに直接補助
貧困ライン以下(BPL:below poverty line)の世帯に、灯油／家庭用液化石油ガス(LPG)／肥料補助を直接現金で手渡す制度を、2012年3月までに段階的に導入する。
原油に対する輸入関税は5％、ガソリンとディーゼルのそれは7.5％、ガソリンに対する物品税は14.35％、ディーゼルのそれは4.60％に、それぞれ維持する。