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2011-02-12 ArtNo.44434
◆国営製鉄所RINL、拡張計画にUS$100億投資
【ニューデリー】アンドラプラデシュ州のVishakapatnam Steel Plant(VSP)を経営する国営製鉄会社Rashtriya Ispat Nigam Limited (RINL)は、4万5000クロー(US$99.99億)を投じ、年間製造能力を現在の330万トンから2015年までに1130万トンに拡張する。
ファイナンシャル・エクスプレスが2月8日報じたところによると、 RINLのPK Bishnoi会長兼MDはこのほど同紙に以上の計画を語った。それによると、先ず1万2000クロー(US$26.66億)を投じ年産能力を600万トンに、次いで7000クロー(US$15.55億)を投じて730万トンに、さらに2万5000クロー(US$55.55億)を投じ最終的に1130万トンに拡張する。
RINLはまた国営鉱物貿易会社Mineral and Metal Trading Corporation(MMTC)が保持するNeelanchal Ispat Nigam Ltd (NINL)の持ち分買い取りに関心を抱き、政府方面と交渉を進めている。NINLはMMTCとIndustrial Promotion and Investment Corporation of Orissa Ltd (IPICOL)の合弁会社で、MMTCが49%出資している。買収価格やその他の問題に関して商工省が最終判断を下すと言う。
○Poscoプロジェクト、依然難題山積
【ジャムシェドプル】韓国の鉄鋼メーカーPoscoがオリッサ州Jagatsinghpurに5万4000クロー(US$119.99億)を投じ、年産1200万トンのメガ鉄鋼プラントを建設する計画が直面する問題は、なお解決にはほど遠い状況にある。
ファイナンシャル・エクスプレスが2月7日伝えたところによると、オリッサ工業インフラ開発公社(IIDCO:Industrial Infrastructure Development Corporation of Orissa)はPoscoのために直ちに着工できる200エーカーの土地を準備したものの、州政府は森林権法(Forest Rights Act)の受益者を確認する作業を最初からやり直さねばならない。また政府所有の森林をPoscoに引き渡す前に、関係する地域の村議会の同意も得ねばならない。いずれにしても話し合いが開始されたのは前進と言える。
建設地は8つの村落にまたがっており、このうち6つの村落に属する土地には居住者が存在する。そして6村落中5村落の住民の意見は反対派と支持派に分裂、残りの1村落の住民は反対で一致している。
○JSW SteelのIspat Industries株主に対する公開買付延期
【ムンバイ】JSW Steel Ltdは最近支配権益を買収したIspat Industries Ltd(IIL)の一般株主に対する追加20%の公開買い付けを2月12日に予定していたが延期した。
ヒンドゥー・ビジネスライン、ビジネス・スタンダード、ファイナンシャル・エクスプレスが1月8日報じたところによると、JSWはボンベイ証券取引所(BSE)に以上の通知を行った。それによると、公開買い付けの時期は、インド証券委員会(SEBI:Securities and Exchange Board of India)の承認を得た後、改めて発表する。
○新日鐵/住友金属合併の波紋
【コルカタ】新日鐵と住友金属工業の合併計画はインド企業にも少なからぬ影響を及ぼしそうだ。
ビジネス・スタンダードが2月4日報じたところでは、Tata Steel Ltd(TSL)は新日鐵と2400クロー(US$5.33億)の自動車用鋼材製造合弁を計画、Bhushan Steel Ltd(BSL)は住友金属と年産600万トンの総合鉄鋼プラントの建設を計画している。
TSLもBSLも、合併により利害の衝突が生じる恐れはないとしている。BSLのNeeraj Singal重役(MD)は、「住友金属とは関係する問題に関して特に意見交換していない。BSLにとってTSLは競争者だが、合弁プロジェクトの品目が異なるため、競合する恐れはない」と語った。TSL幹部もほほ同様のコメントを行っている。
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