SEAnews 2011-02-02 ArtNo.44414

【ニューデリー】過去2年間広告収入が下降線を辿り、視聴料収入の伸びも鈍化する中、2010年を通じて100局以上、過去5年間には444局のテレビジョン・チャンネルが新たに開設された。
ファイナンシャル・エクスプレスが1月24日報じたところによると、昨年(2010)の開局数は2008年の152局に続いて2番目に高い数字になった。情報放送省の統計によれば、過去10年間の最初の5年に比べ直近5年間の開局数は229％の増加率となっている。情報放送省は過去2ヶ月だけで新たに39局の開局を認めた。これにはStar India、ESPN、Sun TV networkの高精細度テレビジョン放送チャンネル9局が含まれる。
インドには合計632チャンネルが存在し、内訳は衛星チャンネル611、地上波チャンネル21。認証チャンネルの55％はニュース及び時事チャンネルで、この種のチャンネルの合計投資額が3000クロー(US$6.67億)であるのに対して、総収入は1200クロー(US$2.67億)前後にとどまっている。
一方、2005～2008年の間に年率15～17％の成長を遂げたインドの広告産業は、2009年にはマイナス成長を記録、2010年の成長率も8～9％にとどまった。インド広告産業の市場規模は2万6000クロー(57.77億)と見積もられ、テレビジョンが50％のシェアを占めている。過去5年間に2倍以上に増加したＴＶチャンネルが広告収入を分け合っている。
こうしたことから2009年12月31日から2010年12月31日の間に上場メディア企業の株価は最大46％下降、僅かに3～4社の株価が19～59％上昇した。株価が下降したものにはTV Today、NDTV、TV18、ZEELが含まれ、上昇したものにはNetwork18、Sun TV、Zee News、UTVが含まれる。
○電通、電通インディアを100％子会社化
【ニューデリー】電通は、Dentsu IndiaのSandeep Goyal会長兼CEOが保持するインド子会社の26％の持ち分をおよそ240クロー(US$5333万)で買収するもようだ。
エコノミック・タイムズが1月31日伝えたところによると、これにより電通とGoyal氏が7年前に合弁で設立したDentsu Indiaは、電通の完全出資子会社になる。Goyal氏は引き続き会長を務める。Goyal氏も電通も以上の消息に関してコメントすることを控えている。
○アミタ・バッチャン、ソニーとのKBC総合司会契約更新
【ニューデリー】インド版クイズ・ミリオネア『Kaun Banega Crorepati(KBC)』の総合司会を務めるインドのスーパースター、アミタ・バッチャン(Amitabh Bachchan)は、第5、第6シリーズの総合司会も引き受けるようだB
エコノミック・タイムズが1月22日報じたところによると、アミタ・バッチャン氏(68)はそのツイッター・ページに「ソニーと、KBCの次の2シリーズの契約を結んだ。成功にはあなたの祝福と激励が必要だ」と書き込んでいる。