2011-01-30 ArtNo.44393
◆歴史の再演:インドネシア大統領が共和国記念日の主賓に
【ニューデリー】インドネシアのスシロ・バンバン・ユドヨノ(Susilo Bambang Yudhoyono)大統領は24日、第62回共和国記念日(Republic Day)の主賓を務めるため、閣僚と140人の通商代表団を率いてインドを訪れた。
ファイナンシャル・エクスプレスとデカン・ヘラルドが1月24日報じたところによると、ユドヨノ大統領の来印は2005年以来2度目。またインドネシアの大統領が共和国記念日の主賓として招かれるのは、1950年のスカルノ大統領以来のこと。
インドの独立運動を率いたジャワハルラル・ネール初代首相は1948年、同志ビジュー・パトナイク初代オリッサ州首席大臣(英国空軍パイロット時代にインド人兵士に国民会議派の宣伝ビラを撒き投獄)に指示し、オランダ植民地主義者に捕らえられていたインドネシアの独立運動家を救出、インドに空輸した経緯がある。
ユドヨノ大統領の3日間の来印期間には、インフラストラクチャー、製造業、サービス業領域等に関わる覚書が交換され、インドのルック・イースト政策に弾みがつくものと期待されている。この他、テロ対策、犯罪者引き渡し、資金洗浄、犯罪者情報の交換、文化・教育に関わる覚書も交換された。
○印・印尼、CECA交渉開始で合意
【ニューデリー】インドとインドネシアは、両国間の往復貿易額を昨年度の110億米ドルから2015年までに250億米ドルに拡大することを目指し、包括的経済協力協定(CECA:comprehensive economic cooperation agreement)交渉を開始することで合意した。
ザ・ヒンドゥーが1月27日伝えたところによると、インドのManmohan Singh首相と訪印中のインドネシアのSusilo Bambang Yudhoyono大統領は26日の首脳会談後、以上の共同声明を発表した。それによると、両首脳は、既に発効しているインド・東南アジア諸国連合自由貿易協定(India-ASEAN Free Trade Agreement)を足場に二国間のCECA交渉を開始することに期待を表明した。CECAは両国間の商品/サービス取引の関税減免の他、投資も自由化することを目指している。
○印・印尼、18件US$151億貿易協定に調印
【ニューデリー】インドとインドネシアは25日、鉱業/インフラ/製造業領域をカバーする18件、総額151億米ドルの貿易協定に調印した。
エコノミック・タイムズ、ヒンドゥー・ビジネスライン、ビジネス・スタンダードが1月25/26日報じたところによると、インドネシアの訪印中のSusilo Bambang Yudhoyono大統領はこの日ニューデリーで催されたビジネス会議の席上、以上の消息を語った(次項参照)。
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