【ムンバイ】インフレの高騰が持続し、経済成長が鈍化する中、中央銀行Reserve Bank of India (RBI)は25日、短期貸出金利(repo rate)を6.25%から6.5%に、短期借入金利(reverse repo rate)を5.25%から5.5%に、それぞれ25ベイシスポイント引き上げた。しかし支払準備率(CRR:cash reserve ratio)と法定流動性比率(SLR:Statutory Liquidity Ratio)は据え置いた。
ファイナンシャル・エクスプレス、エコノミック・タイムズ、デカン・ヘラルドが1月25日報じたところによると、昨年11月の鉱工業成長率が2.7%に失速し、12月の総合インフレが8.43%に加速する中、中央銀行がインフレの抑制と経済成長のいずれに舵を取るのかが、注目されていたが、昨年1月以来、政策金利の修正を重ねて来たRBIはこの日発表した第3四半期の金融政策見直し報告の中で、インフレ抑制を重視する姿勢を明確にした。
中央銀行はまた2010-11年度通年の国内総生産(GDP)成長率を、当初予想した上限の8.5%と見通す一方、通年のインフレ予測を5.5%から7%に上方修正した。RBIは、インフレが沈静しないなら、今後も一連の金利引き上げ措置を講じるとしている。