SEAnews 2011-01-23 ArtNo.44373

【ニューデリー】インドは輸出の潜在性を最大限に発揮させるため、向こう10年間に新港の開発と新船の建造に1000億米ドルを投じる。
エコノミック・タイムズが1月14日報じたところによると、G. K. Vasan海運相は13日、『2010～2020年の海事アジェンダ(Maritime Agenda 2010-2020)』を発表するとともに、全国の港湾をパフォーマンスの点でもキャパシティーの面でも世界最高水準のものにアップグレードする目標を明らかにした。
それによると、インド港湾の年間貨物処理量は2020年までに25億トンに達する見通しで、政府は、全国の港湾の年間キャパシティーを現在の3倍の32億トンに拡大することを目指している。
○港湾拡張計画、今年も大きく目標下回る
【ニューデリー】Manmohan Singh首相が委員長を務める計画委員会(Planning Commission)は、国際貨物の処理に渋滞が生じている港湾のキャパシティーを拡張するため、海運省に対し今会計年度末までに少なくとも21件のプロジェクトを発注するよう指示したが、2010年12月末までに発注されたプロジェクトは6件にとどまった。
ファイナンシャル・エクスプレスが1月20日伝えたところによると、海運省の度重なる目標不達成を受けて、計画委員会は第11次五カ年計画が掲げる国内主要12港湾のキャパシティー拡張目標を40％下方修正したが、修正後の目標も達成できないことがほぼ確実になった。政府はこれらのプロジェクトの発注を通じ、第11次五カ年計画期間に港湾キャパシティーを10億トン以上拡張することを目指していた。しかし第11次五カ年計画期間ﾌ港湾部門に対する投資目標は昨年、4万647クロー(US$90.32億)に53％下方修正された。海運省は2008－09年度には17件のプロジェクトを発注するはずだったが、実際に発注されたのは6件で、残りの9件は、2009－10年度に繰り延べられた。
○Vizhinjam港開発計画に14社が入札申請
【コチ】ケララ州の州都Thiruvananthapuramの南方16キロに新Vizhinjam港を開発するプロジェクトを手がけるVizhinjam International Seaport Limited (VISL)は、地元の他、トルコ、英国、オーストラリア方面から14件の入札資格審査申請(RFQ:Request for Qualification)を受理した。
ビジネス・スタンダードが1月17日伝えたところによると、第1期計画の見積もりコスト2620クロー(US$5.82億)の内970クロー(US$2.16億)は民間部門が、残りの1650クロー(US$3.67億)は政府が、それぞれ負担する。政府は2011年初中にEPC(engineering, procurement and construction)契約を発注する方針だ。
2010年11月25日に募集されたRFQを提出したのは、①GMR、②GVK、③Reliance、④Gammon Infrastructure Projects、⑤Mundra Port、⑥Essar、⑦Global Yatirim Holding and STFA consortium (Turkey)、⑧Jaiprakash Associates、⑨Patel Engineering and Limak (UK) consortium、⑩Sterlite Industries、⑪SCI／SKIL／HCCL連合、⑫Welspun Infratech／Leighton Contractors連合、⑬Nagarjuna Construction Company、⑭Condor Brookfield consortium。
○2ヶ月以内にHaldia Dock IIプロジェクトの入札募集
【コルカタ】西ベンガル州のKolkata Port Trust(KoPT)は、同州Salukkhaliに『Haldia Dock II』を建設するため、2ヶ月以内に関係方面に入札意向書(EOI:expression of interest)の提出を求める。
ビジネス・スタンダードが1月17日報じたところによると、KoPTのM L Meena会長はこのほど以上の計画を明らかにした。それによると、HaldiaからHooghly川を上流に7キロほど遡った西岸のSalukkhaliに新ドックを建設する。プロジェクトは官民協力(PPP:public private partnership)コンセプトに基づいて進められ、2012－13年までの稼働が目指される。Haldia港の水深が7メートルであるのに対し、Salukkhaliの水深は浚渫しなくても9メートルに達すると言う。