SEAnews 2011-01-14 ArtNo.44355

【ハイデラバード】日立コンサルティングは、今後1年間に法人アプリケーション統合会社Sierra Atlantic(本社:米国カリフォルニア州ニューアーク市)との事業統合を図る。
ヒンドゥー・ビジネスラインが1月12日伝えたところによると、最近、シエラ・アトランティック権益を取得した日立コンサルティングは、シエラ・アトランティックの施設、取り分けアンドラプラデシュ州Hyderabadの施設への投資を拡大、シエラのオフショア・ケーパビリティーを強化する。
このほど当地を訪れた日立製作所米国子会社Hitachi Consulting CorporationのPhilip R. Parr社長兼CEOは同紙に以上の消息を語った。それによると、両社の経営陣は近く会合し、合同マーケッティング戦略について協議する。シエラ・アトランティックの統合には少なくとも1年を要する。
2013年までに年商12億米ドルを目指す日立コンサルティングは、現在マハラシュトラ州Puneに200人のスタッフを擁するが、シエラの1800人のスタッフを加え、総数2000人の所帯になった。
日立コンサルティングは過去10年間に8社を買収したが、シエラの買収は過去最大。シエラの昨年の年商は1億米ドルを超えた。
○iGate、Patni Computer Systemsの63％権益買収
【バンガロール】米国ナスダック登録のソフトウェア企業iGateは、マハラシュトラ州Mumbai拠点のPatni Computer Systemsの63％の権益を、12億2000万米ドルで買収する。これには20％(US$3.01億)の公開買い付け分も含まれる。
ザ・ヒンドゥー、ヒンドゥー・ビジネスライン、ビジネス・スタンダード、ファイナンシャル・エクスプレス、デカン・ヘラルドが1月11／12日、iGATEの発表も引用し報じたところによると、iGATEはPatni兄弟、すなわちNarendra／Gajendra／Ashok3氏から1株503.50ルピー、合計9億2100万米ドルで、45.6％の権益を買収、その後同じ1株503.50ルピーの価格で20.6％の公開買い付けを行った。iGATEはプライベート・エクイティー会社Apax Partnersの支援下に同買収を実行した。
○IT大手、日本市場開拓に照準
【バンガロール】インドのトップ情報技術(IT)企業、例えばInfosysやWiproにとって日本が、次のビッグ市場として浮上している。
ヒンドゥー・ビジネスラインが1月8日伝えたところによると、両社は既に米国市場への依存を軽減する計画を明らかにしており、Infosysは、米国／欧州／その他の市場の目標配分を40：40：20としており、Wiproは日本のソフトウェア・サービス会社を買収する計画を発表した。両社は既に日本市場にある種のビジネス・コンタクトを有するものの、強固な足場を築くには至っていない。
伝統的に地元サービス・プロバイダーに依存する日本企業がオフショアリングに目を向けたのは最近のこと。とは言え、Nucleus SoftwareやPatni等の一部IT企業は、既にこの世界中で最もハードな市場に橋頭堡を築いている。