2011-01-07 ArtNo.44326
◆Tata Steel、新日鐵との自動車用鋼材合弁契約に近く調印
【ジャムシェドプル】Tata Steel Ltd(TSL)と新日本製鐵は、2400クロー(US$5.33億)を投じ、自動車用鋼材(auto-grade steel)製造施設を設ける合弁契約に今月末までに調印する見通しだ。
ビジネス・スタンダードが1月3日伝えたところでは、ジャールカンド州JamshedpurのTSL工場に併設される50:50の合弁施設は2013年初の稼働が目指される。TSLのH M Nerurkar重役(MD)はPTI通信に以上の消息を語った。当初年産量は60万トンで、インド国内における自動車用高張力鋼(high-tensile auto-grade steel)の需要に応じる。
○SAILも自動車用鋼材製造準備
【ニューデリー】Steel Authority of India Ltd (SAIL)は7万クロー(US$155.54億)拡張計画の一環として年産120万トンの新冷間圧延(CR)工場を設ける計画だ。
ヒンドゥー・ビジネスラインが1月3日報じたところによると、SAILのC.S. Verma会長は同紙に以上の計画を明らかにした。それによると、ジャールカンド州Bokaroに設けられる当該工場は、自動車産業とシロモノ産業向けにその製品を供給する。取り分け急成長する国内自動車産業の需要に応じる。新工場には、酸洗/タンデム圧延/水素焼鈍/電解洗浄/テンションレベリング/自動包装等の施設や電気メッキ施設も設けられると言う。
○鉄鋼各社、鋼材3~5%値上げ
【ムンバイ】国営Steel Authority of India Ltd(SAIL)、Essar Steel Ltd(ESL)、JSW Steelを含む地元鉄鋼メーカー各社は3日、1月1日に遡って鋼材価格を3~5%引き上げた。
エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダード、ファイナンシャル・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネスラインが1月3/4日伝えたところによると、SAILは3%、額にして鋼板をトン当たり1000ルピー、条鋼を同1200ルピー値上げ、ESLとJSWは4~5%、トン当たり1400~1700ルピー、それぞれ値上げした。
ビジネス・スタンダードが5日伝えたところでは、国営Rashtriya Ispat Nigam Limited (RINL)傘下のVisakhapatnam Steel Plantも7~8%の値上げを行った。
これに伴い自動車やシロモノの価格も、追って上方修正されるものと予想される。
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