【ニューデリー】タマネギ、その他の野菜の値上がりを背景に2010年12月18日までの1週間の食品インフレは14.44%と、前週の12.13%を上回り、過去10週間来の最高を記録した。統計数字が発表された30日記者会見したPranab Mukherjee蔵相は一層のインフレ抑制策を講じる考えを明らかにした。
ファイナンシャル・エクスプレス、エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダード、ヒンドゥー・ビジネスラインが12月31日伝えたところによると、必需品価格の動向、取り分けタマネギの値上がりを懸念するManmohan Singh首相を座長とする価格問題閣僚委員会(CCP:Cabinet Committee on Prices)は、この日深夜緊急会議を開き、対策を検討した。
国際原油価格の上昇に伴い燃料価格指数も上向きに転じる中、中央銀行Reserve Bank of India (RBI)が新たな金利引き上げ策を講じるのではないかと予想されている。
前年同期の食品インフレは21.29%を記録していた。昨年は干ばつの影響で穀物、豆類、米の価格が高騰した。今年はカリフの収穫物の市場への供給で食品インフレの沈静が期待されていたにもかかわらず、12月11日までの1週間に12.13%が記録され、二桁の伸びに再突入していた。今年は野菜、果実、ミルク、魚、肉類、卵等がインフレの高進を牽引している。食品価格指数は前週に比べ1.1%上昇した。
一次産品価格指数の上昇率も前週の15.35%から17.24%に加速した。燃料価格指数の上昇率も11.63%と、前週の10.74%、前年同期の5.06%を、いずれも上回った。燃料価格指数は前週との比較では0.8%アップした。