SEAnews 2010-12-24 ArtNo.44314

【ニューデリー】ホンダ本社は来年初に代表団をHonda Motorcycle & Scooter India (HMSI)に派遣、Hero Groupとの２６年間の合弁契約を解消した後のインド二輪車市場における新戦略の構築に乗り出す見通しだ。
ファイナンシャル・エクスプレスが１２月２２日報じたところによると、代表団にはホンダ本社の伊東孝紳社長も加わる可能性がある。業界観測筋によると、ホンダは１００－１２５ｃｃカテゴリーに照準を合わせ、インド市場のあらゆるセグメントを開拓、ディーラー網と部品納入業者網の構築を図るものと見られる。１００－１２５ｃｃカテゴリーは、Hero Hondaの牙城で、後者が伝統的に６０％以上のシェアを占めている。
一方、ビジネス・スタンダードが１２月２０日伝えたところでは、厳しい排ガス基準が２０１５年から導入されるのに伴い、新技術の導入に膨大な投資が必要とされる。このことがヒーロー・グループとの合弁解消をホンダに決意させた一因だった可能性があると言う。
○Hero、海外二輪車市場開拓に注力
【ニューデリー】ホンダとの合弁を解消したのにともない、自由に輸出市場を開拓できるようになったMunjal一族に率いられるHero Groupは、ラテン・アメリカ、西アジア、東南アジア市場への輸出を拡大することにより、二輪車の販売台数維持を図る計画だ。
ファイナンシャル・エクスプレスとヒンドゥー・ビジネスラインが１２月２１日報じたところによると、Hero HondaのAnil Dua上級副社長は独自商標を用いてこれらの海外市場を開拓する計画を明らかにした。それによると、これまで未開拓の中東やアフリカの新市場に対するソロ・ブランドによる輸出を既に開始したと言う。
○Bajaj、来年元日からモーターサイクル値上げ
【ムンバイ】インド第２位のモーターサイクル・メーカー、Bajaj Auto Ltd(BAL)は来年１月１日から全てのモデルを１０００ルピー値上げする。
ヒンドゥー・ビジネスラインとザ・ヒンドゥーが１２月１５日報じたところでは、BALのS. Sridhar社長は１４日、以上の発表を行った。値上げはインプット・コスト上昇に伴うもの。
○TVS、スクーター販売好調で増産
【チェンナイ】国内第３位の二輪車メーカー、TVS Motor Company(TVSMC)は、スクータレット『Wego』の売上げが好調なことから、タミールナド州Hosur工場の稼働率を最大限に引き上げる。
ビジネス・スタンダードが１２月１４日伝えたところでは、TVSMCは２００９年１１月に『Wego』をお披露目したが、同製品に対する需要が急増している。現在タミールナド州と東部の一部の地区ではまだWegoが販売されていないが、２０１１年２月までにタミールナド州における販売を開始すると言う。
○地場新参二輪車メーカーVibgyor、新工場建設
【コルカタ】西ベンガル州Kolkata拠点の二輪車メーカーVibgyor Vehicles Ltd(VVL)は、次期会計年度第１四半期までに同州Dankuniに第２工場を設け、製造能力を拡張する。
ビジネス・スタンダードが１２月２２日報じたところによると、VVLのMrigen Banerjee重役(CEO)は２１日催された１２５ｃｃモーターサイクル『Hunter』のインド東部地区における発売記念記者会の席上、以上の計画を明らかにした。それによると、これにより来年度は販売台数を１５万台に拡大する。Vibgyor Allied Industries Ltd傘下のVVLは、西ベンガル州Dhulagoriの工場で２００９年に操業を開始、初年度の販売台数は１万５５０台、２０１０－１１年度はこれまでに２万２３００台を販売、通年では３万５０００台を目指す。操業開始当初３年間に６６０クロー(US$1.47億)の投資を予定している。
○ハーレイデービドソン、２モデル発売