【ニューデリー】インド原末(bulk drug:薬品原料)市場に強固な足場を築いた中国薬品業界は、製剤(完成品)市場の開拓に次の照準を合わせている。
ザ・ヒンドゥーとビジネス・スタンダードが12月16日報じたところによると、インド商工会議所連盟(FICCI:Federation of Indian Chambers of Commerce and Industry)が15日主催した中印製薬業界トップの会合の席上、12人の中国製薬業界代表団を率い、温家宝首相に随行して当地を訪れた中国医薬保健進出口商会(CCCMHPIE:China Chamber of Commerce for Import and Export of Medicines and health Products)の劉張林副会長は「インド製剤市場の開拓は今回の訪印の主要な目標の1つ」と語った。同氏によると、2009年の中国のインド向け薬剤輸出は28億米ドルで、今年初10ヶ月のそれは既に31億米ドルに達している。
原末の製造を強みとする中国製薬業界と、製剤を強みとするインド製薬業界は、協力して世界市場を開拓できる。
世界保健機関(WHO)の入札資格審査を通過した中国企業は僅か2社に過ぎないが、インド企業は1000社にのぼる。中国企業は言語面で書類手続きをクリアすることが難しいが、この方面の経験とノーハウを備えたインド企業と提携するなら、相互に大きなメリットを得られる。
このため、インド薬品製造業者協会(IDMA:Indian Drug Manufacturer's Association)と中国製薬産業協会(CPIA:China Pharmaceutical Industry Association)は1月7日に関係覚書を交換すると言う。 ○Vascular Concepts、ステントの製造を近く開始
【バンガロール】心臓外科用ステント・メーカーVascular Conceptsはカルナタカ州Bangalore近郊Doddaballapurに設けた新工場の操業を近く開始する。
ヒンドゥー・ビジネスラインが12月16日伝えたところによると、15クロー(US$333万)を投じて設けた1万5000平方フィートの新施設は、心臓ステント/薬剤溶出ステント/ステントグラフトの研究開発(R&D)/設計/製造に照準を合わせている。同社はこれまでバンガロールでR&Dのみを手がけて来た。インド国内でステントが製造されるのは初めてのことと言う。 ○Lincoln、Human Biosciencesと独占販売契約
【アーマダバード】グジャラート州Ahmedabad拠点のLincoln Pharmaceuticals Ltd(LPL)は、米国企業Human Biosciences Inc(HBI)と、後者の傷治療薬Medifil及びSkin Tempのインドにおける独占マーケッティング及び流通契約を結んだ。
ビジネス・スタンダードが12月14日報じたところによると、MedifilとSkin Tempはインド国内において22%の市場シェアを占めている。HBIは将来これらの製品の製造施設をインド国内に設けることも検討していると言う。