SEAnews 2010-12-21 ArtNo.44301

【ムンバイ】OP JindalグループのSajjan Jindal／Naveen Jindal兄弟に率いられるJSW Steel Ltd(JSL)とJindal Steel & Power Ltd(JSPL)は、膨大な債務を抱える地場鉄鋼メーカーIspat Industries Ltd(IIL)の権益買収に強い関心を見せている。
エコノミック・タイムズとビジネス・スタンダードが12月17日、消息筋の言として報じたところによると、JSLは既に秘密保持契約(NDA:non-disclosure agreement)を結びデュー・ディリジェンスを開始、JSPLは、Kotak Mahindra Bankを顧問に指名、支配権益買収の可能性を検討している。
○Tata SteelもIspat Inds買収レースに参戦？
【ムンバイ】インド最大の鉄鋼メーカー、Tata Steel Ltd(TSL)も、Ispat Industries Ltd(IIL)権益買収レースに参戦することを検討しているようだ。
エコノミック・タイムズが12月18日伝えたところによると、金融機関はIILに対するおよそ7000クロー(US$15.55億)の債権回収を目指している。TSLチームはマハラシュトラ州Mumbai近郊DolviのIIL工場を訪れ、技術的デュー・ディリジェンスに着手した。消息筋によると、ArcelorMittal Indiaも3週間前に同様の調査を行っている。技術的デュー・ディリジェンスは製造能力の調査が中心になる。しかし、TSLスポークスマンは、IIL買収レースには加わっていないと語った。
○Essar Steel、神戸製鋼と合弁覚書
【ムンバイ】Essar Steel Ltd(ESL)は15日、神戸製鋼と協力覚書を交換した。同覚書の下、両社は協力して主に自動車産業向けに先進高強度鋼(AHSS:advanced high-strength steel)シートを製造する。
エコノミック・タイムズ、ヒンドゥー・ビジネスライン、ビジネス・スタンダードが12月16日報じたところによると、ESLと神戸製鋼はまた合弁会社を設け、連続焼鈍ライン(CAL:continuous annealing line)及び連続亜鉛鍍金ライン(CGL:continuous galvanising line)を設けることも検討している。
両社はこれ以前にも製鋼関連の技術とリソースのシェアに関する協定を結んでいる。