SEAnews 2010-12-16 ArtNo.44288

【ニューデリー】卸売物価指数(WPI:wholesale price index)をベースにしたヘッドライン・インフレ(総合ｲﾝﾌﾚ)は、一部食品の値下がり等で11月には7.48％に鈍化、10月の8.58％に比べ、沈静化の傾向が一層明らかになった。しかし昨年同月の4.50％を依然大きく上回っている。
デカン・ヘラルド、ビジネス・スタンダード、エコノミック・タイムズが12月14日報じたところによると、今年9月のヘッドライン・インフレは、これ以前に発表された8.62％から8.93％に上方修正された。ヘッドライン・インフレは今年7月まで6ヶ月連続、10％を上回った後、4ヶ月連続一桁を記録した。
食品／非食品／鉱物から成る一次産品価格指数は11月に昨年同期比13％アップした。内食品に限っては、9.41％アップしたが、昨年同期の16.73％を大きく下回った。中でも小麦は1.49％、豆類は8.37％、野菜は4.59％、それぞれ値下がりした。
燃料／電力価格は11月に昨年同月比10.32％上昇した。ヘッドライン・インフレ全体の69％の比重を占める製造業品目は、昨年同月比4.56％値上がりした。しかし砂糖は昨年比10.97％、皮革製品は同1.77％、それぞれ値下がりした。
Pranab Mukherjee蔵相はこの日、インフレ率は2011年3月までに6％台に鈍化すると見通した。