【ニューデリー】米国テキサス州Houstonを拠点にする世界的な石油/ガス鉱区サービス会社2社、SchlumbergerとHalliburtonは、インドが来年から開始する野心的なシェールガス(shale gas)探査開発計画の技術パートナーを務めることになりそうだ。
ファイナンシャル・エクスプレスが12月4日、消息筋の言として伝えたところによると、米国企業2社は、国営石油会社への技術移転問題を、インド政府と非公式に協議している。 ○シェールガス、環境問題がハードルに?
【ニューデリー】政府の初歩的調査によると、インドのシェールガス(shale gas)開発の夢が、環境問題に直面する可能性が大きい。
ファイナンシャル・エクスプレスが11月30日報じたところによると、インド政府は米国におけるこの新エネルギー源開発の成功に魅せられ、来年シェールガス鉱区の入札を募集するが、事業化調査を進めるにつれ、両国の環境条件の相違が明らかになった。
政府の調査によれば、5エーカーに1本探査井を掘削せねばならず、1本の井戸につき200万ガロンの水に砂と化学物質を混入し注入する必要がある。例えばCambay盆地の場合、こうした工法は同地区の真水を枯渇させる。
シェールガスの探査は、原油探査に比べ単位面積当たり必要な試掘井の数が多く、アッサム州の場合、人口が密集しているため、井戸を掘削するスペースを確保するのが難しい。
探査開発活動はまたタール成分の濃度を高め、飲料水を汚染する恐れがある。 ○Reliance KGガス田の生産量15%ダウン
【ニューデリー】Reliance Industries Ltd(RIL)のアンドラプラデシュ州沖合Krishna Godavari(KG)海盆KG-D6ブロックのD-1/D-3鉱区における天然ガスの生産量は、これまでの53~54mmscmd(million cubic meter of gas per day)から45~46mmscmdに約15%減少した。
エコノミック・タイムズ、ヒンドゥー・ビジネスライン、ビジネス・スタンダードが11月30日/12月1/4日消息筋の言として伝えたところによると、D-1/D-3鉱区は、RILがKG海盆で発見した20の石油/ガス田の中で最大のものだが、ガスの生産量は過去3~4ヶ月徐々に減少している。
原因はガス田構造の複雑さに伴うもので、誰も予想しなかったもの。KG-D6のガス生産量はこれまでずっと60mmscmdで安定しており、2012会計年度には80mmscmdに拡大するはずだった。 ○非優先領域天然ガス価格10%アップ
【ニューデリー】Oil India Ltd (OIL)とOil and Natural Gas Corporation Ltd(ONGC)は政府の承認を得、電力部門と化学肥料部門以外のいわゆる非優先領域の顧客に対する天然ガスの供給価格を12月1日から10%引き上げた。
ファイナンシャル・エクスプレスとビジネス・スタンダードが12月3日報じたところによると、これによりOILとONGCは非優先領域の顧客、例えば、鉄鋼部門や石油化学部門の企業に対して、7~8mmscmd(metric million standard cubic meter per day)の天然ガスを、税/運賃/マーケッティング・マージン/サービス料抜きで、1mmbtu(million metric British thermal unit)当たり最高5.25米ドルで販売できることになった。これまでは4.75米ドルだった。この結果、ONGCの場合、年間200クロー(US$4444万)の収入増が見込まれる。