【ニューデリー】カリフ(kharif:初冬収穫作物)の収穫物の入荷で野菜の価格が軟化したこともあり、食品インフレは6週間連続鈍化、11月13日までの1週間に過去17ヶ月来最低の10.15%を記録した。
ヒンドゥー・ビジネスライン、デカン・ヘラルド、ファイナンシャル・エクスプレス、ビジネス・スタンダード、ザ・ヒンドゥーが11月25/26日伝えたところによると、インフレ鈍化の最大の要因は、比較の対象になる昨年同期の価格が既に高水準だったことによる。昨年同期の食品インフレ率は15.06%、前週のそれは10.30%だった。
アナリストらはカリフ作物が全国的に出回るのに伴い食品インフレが間もなく一桁台になるものと予想している。また食品インフレの鈍化で、中央銀行Reserve Bank of India (RBI)が主要政策金利の一層の引き上げを見合わせるのではないかと予想されている。
野菜は、昨年同期比3.76%、豆類は同7.58%、また小麦も0.74%値下がりした。野菜の値下がりは主にジャガイモが48.70%値下がりしたため。しかしタマネギは17.03%、穀類も全体として1.50%、果実は21.85%、ミルクは16.90%、それぞれ値上がり、卵、肉、魚も約23%値上がりした。
また、前週との比較では、野菜が4.48%、中でもジャガイモは8.58%、タマネギは10.64%値上がりした。この他、卵は16%、鶏肉は5%、前週に比べ値上がり、メイズ、大麦、緑豆(gram)も値上がりした。