SEAnews 2010-11-30 ArtNo.44245

【チェンナイ】タミールナド州Chennaiを拠点にする年商５億５０００万米ドルのArchean Groupに属するArchean Chemical Industries Pvt Ltdは、グジャラート州における８５０クロー(US$1.85億)の化学工業プロジェクトの金融アレンジを完了した。
ヒンドゥー・ビジネスラインが１１月２０日報じたところでは、Bank of Indiaに率いられる借款団にはAllahabad Bank、Bank of Baroda、Canara Bank、Punjab National Bank、Union Bank of India等が加わっており、５億６５００万米ドルの融資を引き受けた。SBI Capital Marketsがアドバイザーと借款のアレンジャーを務めた。
第１期計画では、２０１２－１３年第１四半期の稼働を目処にドイツ企業K+Sの技術支援下に特殊肥料原料の硫酸カリ(SOP:sulphate of potash)を年間１０万トン製造する施設が設けられる。同施設では副産物として工業用塩臭素／酸化マグネシウム／石膏も製造される。
ＳＯＰの国内年間需要は約５万トンで、目下のところ全量輸入されている。大部分はドイツから輸入されており、５％の輸入関税を抜きにしたトン当たり市場価格は約１０００米ドル。世界需要は年間５００万～６００万トンと見積もられる。
○尿素小売価格の自由化準備
【ニューデリー】インド政府は尿素小売価格を自由化し、２０１１－１２年以降、肥料補助(NBS:nutrient-based subsidy)制度を撤廃するものと見られる。
ファイナンシャル・エクスプレスが１１月２３日伝えたところによると、政府はこれにより新規投資が促され、インドで最も広く用いられている尿素肥料の生産能力が拡大するものと期待している。
○Tata Chemicals、初のカスタマイズ肥料発売
【ニューデリー】Tata Chemicals Ltd (TCL)は、ウッタルプラデシュ州中西部の農民をターゲットにインドで初めてカスタマイズされた肥料製品『Paras Farmoola』を近く発売する。
ヒンドゥー・ビジネスラインが１１月２３日報じたところによると、TCLのR. Mukundan重役(MD)は２２日記者会見し、以上の消息を明らかにした。それによると、小麦農家向けラビ(rabi：春先収穫物)シーズン用製品の最初の荷が既に出荷されている。今後異なる地域の異なる農作物用にカスタマイズした製品を発売することを目指していると言う。
○Lubrizol、ポリマー／添加物ビジネス拡張
【ムンバイ】米国オハイオ州拠点のLubrizol Corporationは、インドにおける特殊ポリマーおよび添加物ビジネスを拡張することを目指している。
ヒンドゥー・ビジネスラインが１１月２３日報じたところによると、こうした製品は、塗料、パーソナル・ケア製品、特殊プラスチックの製造に、主に機能強化剤として用いられる。Lubrizolは、こうした製品のほぼ７０％を欧州、ブラジル、中国の工場から輸入している。
Lubrizolの現地子会社Lubrizol Advanced Materials (India)は、グジャラート州Vadodaraに設けた工場で、世界市場向けにパーソナル・ケア製品用天然濃厚剤(naturally derived thickeners)を製造している。
Lubrizolはこの他、マハラシュトラ州TurbheにIndian Oil Corporationと５０：５０の合弁でエンジン／トランスミッション用潤滑油の添加剤製造施設を設けている。同工場の年商は１億米ドルを超える。
Lubrizolはまたマハラシュトラ州Mumbaiに５クロー(US$109万)を投じ、アプリケーション・センターを開設した。