2010-11-30 ArtNo.44239
◆ArcelorMittal、3州に各年産300万トンのプラント建設
【ニューデリー】ArcelorMittalは、ジャールカンド州、オリッサ州、カルナタカ州に、各年産300万トンの比較的小型な鉄鋼プラントを設ける計画だ。
エコノミック・タイムズが11月25日伝えたところによると、ArcelorMittalが各州政府に提出した投資計画の下、ジャールカンド州とカルナタカ州におけるプラントは2015年までに、オリッサ州のそれは、その1年後に稼働する予定。A Sai Prathap鉄鋼担当国務相は国会上院における書面による答弁の中で、以上の消息を明らかにした。
○Tata Steel、一層の企業買収準備
【シンガポール】世界第7位の鉄鋼メーカー、Tata Steel Ltd(TSL)はインド国内と海外における旺盛な需要に応じるため、一層の企業買収を検討している。
ビジネス・スタンダードが11月26日報じたところによると、TSLのIndronil Sengupta重役(東南アジア・プロジェクト担当CEO)はこのほどロイター通信に以上の消息を語った。それによると、TSLの設備能力拡張戦略は新規プロジェクトと企業買収の2本建てになっている。TSLは現在欧州、東南アジア、南アジアに拠点を有し、製鋼と原料調達の双方で様々な国の機会を探っていると言う。
○環境省、Lavasa/Jindal Steelに環境基準違反通知
【ニューデリー】環境森林省は22日、Lavasa CorporationとJindal Steel and Power Ltd (JSPL)に対し、環境基準を満たしていないことに対する釈明を求める通知を送付した。
ヒンドゥー・ビジネスラインとエコノミック・タイムズが11月26/27日伝えたところによると、Hindustan Construction Company Ltd (HCC)傘下のLavasaはマハラシュトラ州Pune近郊にタウンシップ『Lavasa Lake City』の開発を計画、JSPLはオリッサ州Angul県Kerjangに年産600万トンの総合鉄鋼プラントと1000MW(メガワット)発電所の建設を計画している。JSPLは15日以内に釈明を求められている。環境省はこれ以前にオリッサ州におけるVedantaと韓国企業Poscoのプロジェクトに対しても環境基準違反の通知を送付している。
○今年の国内鉄鋼需要9~10%アップ:JSW Steel
【ムンバイ】自動車、インフラストラクチャー、耐久消費財部門の需要に支えられ、2010-11会計年度の国内鉄鋼需要は9~10%の伸びを見るものと予想される。
ヒンドゥー・ビジネスラインが11月25日報じたところによると、JSW Steel LtdのSharad Mahendra副社長は『Junction India Steel 2010』サミットの会場で、同紙に以上の見通しを語った。それによると、自動車部門の需要は昨年比20%の伸びが見込まれる。しかし次期四半期には原料コストが、引き続き上昇、鉄鋼メーカーを悩ませるものと予想される。コークス用炭のトン当たり価格は2011年1-3月期に現在の210米ドルから225米ドルに上昇する見通しと言う。
○12月に鋼材値上がり
【ムンバイ】国内の堅調な需要と高めの国際価格を背景に、インドの鉄鋼メーカーは12月に鋼材を値上げするものと予想される。
ビジネス・スタンダードが11月25日伝えたところによれば、Tata Steel、JSW Steel、Ispat Industries筋は何れも以上の見通しを確認したが、具体的な値上げ幅を明らかにすることを控えた。
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