2010-11-26 ArtNo.44235
◆来年の情報通信技術支出10.3%アップ:Gartner
【バンガロール】インドの2011年の情報通信技術(ICT:information and communication technology)支出は719億米ドルと、今年の652億3000万米ドルに比べ10.3%増加する見通しだ。
デカン・ヘラルドとザ・ヒンドゥーが11月23/24日、情報技術(IT)調査顧問会社Gartner, Incの発表を引用し報じたところによると、世界的な景気の後退から、2009年には多くの企業が設備能力を拡大するよりも既存IT資源の最適な利用を図った。このためICT支出の伸びが鈍化したが、2010年には、古い設備の更新需要や消費者部門の堅調に支えられ、成長基調に戻った。中でもITサービス部門の伸びが22%と、最も力強い成長を遂げた。しかしICT支出全体の73%を占める電気通信部門の伸びは13.2%に鈍化した。ハードウェアの伸びはクライアント・コンピューティング部門に牽引された。
ICTハードウェア支出は2014年まで複合年間成長率(CAGR:compounded annual growth rate)20.4%が見込まれる。小規模オフィス/小ビジネスの成長に伴う農村の繁栄がパーソナル・コンピューター(PC)部門の成長を加速させるものと見られる。
ITサービスに関しては、CRM(customer relationship management)/ERP(enterprise resource planning)/BI(business intelligence)等のビジネス・アプリケーションや仮想化、データセンターの補強、グリーン・テクノロジーへのITの応用と言った新プロジェクトが成長を牽引、アプリケーション・サービスに関しては、政府や国防産業部門の大規模なシステム統合需要が望める。一方、ITインフラ領域におけるマネージッド・サービスはアプリケーション・サービスの潜在性を開放する見通しと言う。
|