【ワシントン】米国のRobert Blake国務次官補は16日催されたビデオ記者会見の席上、国連安全保障理事会の改革が短期間に実現する可能性を否定、安保理常任理事国入りを目指すインドの期待に水を差した。
デカン・ヘラルドが11月16日報じたところによると、Blake国務次官補は「インドの安保理常任理事国入りを支持するオバマ大統領の発言は決して最後の1分間になされたものではなく、長期にわたる熟慮の末になされたものである。しかし安保理の改革は決して一朝一夕に実現するものではない」と指摘した。
一方デカン・ヘラルドが17日報じたところでは、Philip J. Crowley米国国務省スポークスマンは16日、「インドの国連安保理常任理事国入りを支持する米国政府の立場は、その他の国(核兵器の保有することを放棄した日本や南アフリカ)を排除する排他的なものではなく、我々は包括的核実験禁止条約(CTBT:Comprehensive Nuclear Test Ban Treaty)を支持しており、パキスタンには『兵器用核分裂性物質生産禁止条約(Fissile Material Cut-Off Treaty)』への調印を求めている」と語った。インドは核不拡散協定(NPT:Nuclear Non-Proliferation Treaty)およびCTBTの何れにも調印していないが、日本や南アフリカに対する米国の姿勢とインドに対する姿勢の相違を記者から問われたCrowley氏は以上のコメントを行った。