SEAnews 2010-11-15 ArtNo.44196

【ニューデリー】インド国内における2010年9月期四半期のパーソナル・コンピューター(PC)販売台数は279万台と、前年同期比27％、前四半期比18％の成長を記録した。
デカン・ヘラルド、ヒンドゥー・ビジネスライン、ファイナンシャル・エクスプレスが11月12／13日伝えたところによると、市場調査会社IDC Indiaは以上の数字を発表した。それによると、デスクトップPCの販売台数は昨年同期比15％増の167万台と、PC販売全体の60％を占めた。ノートブックPCの販売台数は同52％増の111万台をマークした。しかしミニノートブックPCの出荷台数の伸びは僅かに鈍化した。
Dellがデスクトップとノートブックを合わせたPC販売全体の16.7％を占め、トップに立ち、HPが13.7％で2位、Acerが10.6％で3位につけた。
デスクトップに限ってはDellのシェアが9.8％で、初めて同カテゴリーのトップの座を占め、HPとAcerが2位と3位につけた。ノートブックPC市場シェアについてもこれら3社の同順位は変わらなかった。
IDC IndiaのAnirban Banerjee副社長によると、PC販売が前四半期に比べ18％の二桁成長を記録したのは、経済の復調と旺盛な消費者情緒を反映している。
IDCと別の市場調査会社Gartnerの統計数字は、いずれもDellのPC市場シェアを17％前後、HPのそれを13～14％としており、昨年同期のHP16％、Dell10％から様変わりしている。アナリストらによると、DellとLenovoが、HPの不振から最大の恩恵を享受した。
HPは今年5月、流通方式をナショナル・ディストリビューションからリージョナル・ディストリビューションに転換した。IDC IndiaのアナリストSumanta Mukherjee氏によると、HPの流通方式転換の成果が現れるにはなお時間を要する見通しだ。
Gartner Indiaのアナリスト、Vishal Tripathi氏によると不十分なマーケッティング予算とチャンネル管理の不味さが、HPの市場シェア縮小の主因と言う。Gartnerによると、Dellのデスクトップ販売は9月期四半期に94％、ノートブック販売は86％の伸びを見た。これに反してHPのデスクトップ出荷台数は17％ダウン、ノートブックのそれは16％の伸びにとどまった。Dellはマーケッティング支出を大幅に拡大、強力なチャンネル・パートナー・スキームを敷き、小規模都市をアグレッシブに開拓したと言う。