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2010-11-12 ArtNo.44181
◆パキスタンを震源地とするテロの脅威に共感
【ニューデリー】オバマ大統領は、21世紀の関係(relationships of the 21st century)と定義される戦略的パートナーに対する米国政府のコミットメントを重視する一環として、パキスタンの安全な避難所(safe havens in Pakistan)から発散するテロの脅威に対するインドの懸念に理解と共感を示した。
デカン・ヘラルドとザ・ヒンドゥーが8/9日報じたところによると、8日発表されたマンモハン・シン首相とオバマ大統領の共同声明は、ラシュカレトイバ(LET:Lashkar-e-Toiba)を含むテロリストのネットワークを根絶せねばならないと述べている。
オバマ大統領はまた国会における演説の中で、ムンバイ同時多発テロの首謀者を検挙し法の裁きを受けさせるとともに、領内のテロリストの避難所を一掃するようパキスタンに引き続き圧力をかける方針を確認、「アフガニスタンとパキスタンの安定と繁栄、そして民主化は、インドばかりでなく、我々全ての利益に関わる問題である」と強調した。
ファイナンシャル・エクスプレスは9日、国連安全保障理事会の常任理事国入りを支持すると言うオバマ大統領の約束は決して直ちに実現することはないが、ムンバイ同時多発テロの首謀者に法の制裁を受けさせるようパキスタンの指導者に圧力をかけると言う約束は、インドにとってより緊急な重要案件であるとコメントしている。
ビジネス・スタンダードが8日報じたところによると、インド訪問に先だって7日行ったスピーチの中で、ムンバイ同時多発テロに対するパキスタンの役割に言及することを避けたことに、批判が高まる中、聖ザビエル高校(St Xavier's College)で8日、300人の学生を前にスピーチしたオバマ大統領は「パキスタンのテロリズムに対する戦いは、米国が期待したほど進捗しておらず、遅々としている」とし、初めて『P』の字を口にした。その一方で、大統領は「パキスタンは、米国にとってだけでなく、全世界にとって戦略的に重要な国だ」と指摘した。
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