SEAnews 2010-11-05 ArtNo.44164

【ニューデリー】インドの今年9月の輸出は180億2300万米ドルと、昨年同月の146億2400万米ドルに比べ23.2％増加、過去2年来の最高をマークした。
ビジネス・スタンダード、ヒンドゥー・ビジネスライン、ザ・ヒンドゥーが10月1／2日報じたところによると、インドの9月の輸入は271億4100万米ドルと、昨年同月の215億2700万米ドルに比べ26.1％増加した。内訳は、石油輸入が前年同月比14.4％増の74億9000万米ドル、非石油輸入が同31.2％増196億米ドル。
この結果、9月の貿易赤字は91億2000万米ドルと、前年同月の69億1000万米ドルを上回ったが、輸入の伸びの鈍化に助けられ、8月の130億米ドルの赤字を下回り、過去6ヶ月来の最低にとどまった。
今年上半期(2010/4-9)の輸出は1036億4000万米ドルと、前年同期の809億5000万米ドルに比べ28％増加した。Anand Sharma商工相は最近、こうした輸出の伸びが維持されるなら、今年通年の輸出額は目標の2000億米ドルを上回ることになると見通した。
今年上半期の輸入は前年同期比29.9％増の1664億米ドルをマーク、内訳は石油輸入が前年同期比30％増の487億1000万米ドル、非石油輸入が同29.9％増の1177億6000万米ドル。この結果、上半期の貿易赤字は空前の628億3000万米ドルに達した。商工省のRahul Khullar次官は「貿易赤字は依然懸念すべき状況にある」とコメントした。
インド輸出組織連盟(FIEO:Federation of Indian Export Organisations)のA Sakthivel会頭は、「輸出は健全な成長を遂げており、FIEOは2010－11年の輸出目標達成に自信を抱いている」、「貿易赤字の拡大が懸念材料だが、製造業部門のパフォーマンスは良好だ」と語った。