【ニューデリー】中央銀行Reserve Bank of India(RBI)は近く新規銀行ライセンスを発行する。
ビジネス・スタンダードが10月28日伝えたところによると、インド商工会議所協会(Assocham:Associated Chambers of Commerce and Industry of India)が主催した催しの会場で、大蔵省のR Gopalan次官(金融サービス担当)は以上の消息を語った。同次官は、一部のライセンスは今会計年度内に発行されるものと予想されると語ったが、詳細には言及しなかった。
Pranab Mukherjee蔵相も、予算案を国会に上程した際、中央銀行が新規ライセンスの発行を計画していると語ったが、中央銀行は今のところ同問題に関するコンサルテーション・ペーパーを配布したにとどまっている。同コンサルテーション・ペーパーの提出期限は9月30日だった。
中央銀行筋は新規ライセンスの発行は18~24ヶ月以内とし、関係規則の改正に時間がかかる他、ライセンスの発行手続き自体数ヶ月を要すると指摘した。5年前に前回ライセンスが発行された際には、全ての手続きに1年半を要したと言う。
非銀行金融機関(non-banking finance companies)のMahindra Finance、IFCI Ltd、Religare等の他、Reliance、Tata、Larsen and Toubro、Birla等の企業グループも銀行経営に強い関心を表明している。この他、Life Insurance Corporation等も新ガイドラインが発表されるのを待っている。
Mukherjee蔵相によると、新規ライセンス発行の主眼は、銀行サービスへのアクセスを改善することにある。
商業銀行の8万5292支店の38%に当たる3万2000支店のみが、農村部に位置し、銀行口座を有するのは国民全体の40%にとどまっている。
現在、インドには公共部門銀行26行、新民間銀行7行、旧民間銀行15行、外国銀行31行、地域農村銀行86行、地方銀行4行、都市協同組合銀行1721行、州協同組合銀行31行、県央協同組合銀行371行が存在する。
中央銀行は『民間部門の銀行進出(Entry of new banks in private sector)』と題するディスカッション・ペーパーの中で、銀行業の外資上限を現在の74%から50%未満に引き下げることを提案している。 ○State Bank of India、イラン企業との取引停止
【ニューデリー】State Bank of India (SBI)は、海外支店にイラン企業との取引を停止するよう指示した。
ファイナンシャル・エクスプレスが10月28日報じたところによると、インド最大の銀行が去る9月、海外支店に送付した内部文書は、国連が提唱すイランに対する国際制裁にインドが参加することを暗示している。こうした動きはオバマ大統領のインド訪問の数週間前に生じた。