SEAnews 2010-11-01 ArtNo.44142

【首相特別機】インドのManmohan Singh首相と韓国のLee Myung-bak大統領の首脳会談が行われる前日の28日、インド政府は、Poscoのオリッサ州における鉄鋼プロジェクトの認可手続きを建設的態度で迅速に処理することを確認した。
エコノミック・タイムズ、ヒンドゥー・ビジネスライン、ファイナンシャル・エクスプレスが10月28／30日伝えたところによると、Virbhadra Singh鉄鋼相は29日催された鉄鋼サミットの会場で、「全てのハードル(環境認可等)を迅速に除去すべきだ」とするとともに「我々は早急に先端技術を必要としている」と述べ、「来月、首相が韓国を訪れるか否かとは関係がない」付言した。
認可手続きの遅れで立ち往生している、インドにおける過去最大の外国直接投資プロジェクトは、首脳会談の主要議題の1つと目されていた。
○オリッサ州政府、Posco案件を最高裁に上訴
【ブーバネスワル】オリッサ州政府は10月30日、Posco Indiaの製鋼プロジェクトに付随するKhandadhar鉄鉱山の試掘ライセンスを無効にしたオリッサ高裁の判決を不服とし、最高裁に特別許可申し立て(SLP:Special Leave Petition)を行った。
ビジネス・スタンダードとファイナンシャル・エクスプレスが10月30日伝えたところによると、オリッサ州政府のRaghunath Mohanty鉄鋼部長はこの日記者会見し、以上の消息を明らかにした。最高裁における審理は11月末に行われる見通しだ。
オリッサ州政府は、上訴期限の最終日にやっと手続きを行ったが、ビジネス・スタンダードが29日報じたところでは、POSCOはこれに先だって18日に独自にSLPを最高裁に提出した。
○SAIL、Poscoとの合弁交渉近く妥結
【ニューデリー】国営Steel Authority of India Ltd(SAIL)は、Poscoとの合弁交渉が12月半ばまでに妥結するものと見ている。
エコノミック・タイムズが10月28日報じたところによると、SAILのC. S. Verma会長は28日以上の見通しを語った。
SAILはジャールカンド州Bokaroの既存鉄鋼プラントに年産150万トンの製鋼施設を合弁で増設する交渉をPoscoと進めている。Poscoは同プロジェクトの51％の権益を手に入れるものと見られる。
ビジネス・スタンダードが10月30日伝えたところでは、PoscoとArcelorMittal双方がSAILに別個に提案した同種の合弁計画に関して、鉄鋼省がPoscoをパートナーに選んだ鍵は、技術と言う。鉄鋼省筋は、「ArcelorMittalは何ら特許技術の供与を提案していないが、PoscoはFINEX技術の供与を提案した」と指摘した。