【ワシントン】オバマ大統領の訪印が間近に迫る中、カーネギー国際平和財団(Carnegie Endowment for International Peace)がこのほど発表した『現実的な米印関係に向けて(Toward Realistic US-India Relations)』と題する報告書は、「インドと米国の関係に対する期待は非現実的と言えるほど高いが、両国の利害、政策、外交スタイルは往々にして相反する方向に分岐している」と指摘している。
デカン・ヘラルドが10月26日伝えたところによると、報告書は、「インド、米国、そして中国は競争、圧力を伴う三角協力関係を成し、何れの一国も他の一国に対して緊密な関係を築くことはできない」と断定している。同報告書によれば、ニューデリーは国家建設上異なる長期的ニーズと関心を有するため、米国はさしてインドを支援することはできないと言う。 ○国防相、オバマ大統領訪印時に国防契約調印の可能性否定
【ニューデリー】AK Antony国防相は25日、「米国とインドがオバマ大統領の訪印期間に何らかの国防契約に調印することはほとんどない」とする一方、総額58億米ドルの10 C 17輸送機購買契約交渉が最終段階を迎えていることを確認した。
ファイナンシャル・エクスプレスが10月25日報じたところによると、国防相はまた、米国大統領の訪問期間に、ムンバイ同時多発テロ事件で用いられた機関銃や手榴弾によるフィダイーン(fidayeen)攻撃がなされても、即応できる万全の治安対策を講じていると語った。席上、同相は、「パキスタンは、テロに対する二面的態度を捨てるべきだ」と述べ、「パキスタンにはテロリストの訓練基地が依然42存在し、女性も訓練されている」と語った。