SEAnews 2010-10-25 ArtNo.44115

【ハイデラバード】情報技術(IT)企業が大挙求人に乗り出しており、同業界の今年の新規雇用数は昨年の5万～6万人の3倍近い15万人にのぼる見通しだ。
ヒンドゥー・ビジネスラインとザ・ヒンドゥーが10月21／22日報じたところによると、インド産業連盟(CII)南部地区本部が主催した会議の会場で、Infosys TechnologiesのKris Gopalakrishnan重役(MD/CEO)はマスコミに以上の見通しを語った。これに伴い過去2年間一桁にとどまっていた人員損耗率が、今年は二桁に戻るものと予想される。
○インドＩＴ産業、アウトソーシング市場の低迷で競争力強化
【ニューデリー】世界のアウトソーシング市場は下降線を辿っているが、インド情報技術(IT)産業のビジネス機会は却って増している。
デカン・ヘラルドが10月24日伝えたところによると、世界のトップ・ソーシング・アドバイザー、TPIの最新レポートは以上のように報告している。TPIが2500万米ドル以上のアウトソーシング契約を対象に調査したところ、今年第3四半期(2010/7-9)に結ばれたアウトソーシング契約の額は141億米ドルと、前年同期比でも、前期比でも20％の落ち込みを見、第3四半期の額としては過去5年来の最低を記録した。第3四半期はアウトソーシング・ビジネスの端境期で例年低調だが、今年は低迷の度合いが特に顕著だった。
また1件当たりの契約額も縮小した。例えば、2000年には1件当たりのアウトソーシング契約の額は平均3億5800万米ドルだったが、2010年には1億500万米ドルに縮小した。こうした中で伝統的に大口長期契約とは無縁だった地元IT企業の手に届きやすい契約が却って増加したと言う。
○inTarvo、ＰＣライフサイクル管理サービス提供
【ニューデリー】インド最大の総合的ライフサイクル管理サービス会社inTarvo Technologies Pvt Ltd(ITPL)は、シカゴ拠点のパーソナル・コンピューター(PC)再生会社O'Hareが主催した『国際コンピュータ改造業者首脳会議(ICRS:International Computer Refurbishers Summit)』に参加した。
ビジネス・スタンダードが10月22日報じたところによると、最近、①ESD Tables & Chairs、②ESD flooring、③auto ESD check points、④ESD/ ROHS safe equipment等のESDスタンダード設備を装備した世界水準の修理工場を設けたITPLは、200以上の都市に400以上のセンターを設け、3500人以上の技術者を雇用、スリランカやバングラデシュにも拠点を設け、過去15年間にわたりフォーチュン500企業にマネージング・フィールド・サービス、デポ・リペア、リファブリッシング・サービス、インストール・サービスを提供して来た。ITPLのSandeep Sharma副社長によると、ICRSに参加したことにより、最先端の技術情報を手に入れ、潜在パートナーと交流する機会に恵まれたと言う。