1995-12-22 ArtNo.4406
◆<星>国際会議展示センター営業額の半ばは飲食収入
【シンガポール】サンテク・シティーに今年3月にオープンしたシンガポール・インターナショナル・コンベンション・アンド・エクシビション・センター(SICEC)の売上の45%は飲食(F&B)収入で占められ、本業の会議展示ビジネスのそれを遥かに上回っている。
SICECのKlaus Jurgen Scholz支配人(MD)によると、これまでのところ会議収入は営業額の18%、展示会収入は32%、エンターテーメント収入が残りの5%となっている。またF&B収入の90%はバンクィット(宴会)収入で占められ、残りの10%はレストラン2店の売上となっている。F&Bはスタートアップが容易であるのに対して、会議/展示ビジネスを軌道に乗せるには時間を要するため、こうしたことは当初から予想されていた。F&BはSICECのメイン・ビジネスではないが、スタート時点では如何なる収入源にしろ利用するに越したことはない。しかし1997年にはF&Bの営業額に占める比率は25-28%に縮小し、会議/展示収入が、営業額の4分の3に達する見通しだ。またその時点でもF&B売上額そのものは現状レベルを維持すると言う。同氏は今年のSICECの売上を明らかにすることを避けたが、96年については3600万Sドル、97年は4100万Sドルと予想、98年には採算ラインに乗るとの見通しを示した。また目下のSICECの稼働率は50%で、来年は65%、再来年は75%が見込める。SICECの市場シェアは40%程度で、ワールド・トレード・センター(WTC)が50%と見込まれるが、重機の展示や屋外ショーにはWTCが適しているため、今後もSICECが完全にWTCにとって代わるようなことはないと言う。(ST:12/21)
|