2010-10-08 ArtNo.44028
◆BSNL、GSM機器納入業者にソース・コードの供託義務づけ
【ニューデリー】国営電話会社Bharat Sanchar Nigam Ltd (BSNL)の550万回線GSM(global system for mobile communications)通信設備購買入札が再度物議を醸すリスクが高まっている。
ファイナンシャル・エクスプレスが10月6日伝えたところによると、ゲーム途中でルールを変更し、かつまた政府が定めた通信機材調達ガイドラインも遵守せねばならない窮地に立たされたBSNLは、ハードウェアとソフトウェアのソース・コードを政府が管理するエスクロー口座に供託するよう潜在的納入業者に通知した。
○Ericsson、GSM設備入札参加見合わせ
【ニューデリー】スウェーデンを拠点にする世界最大の移動体通信設備メーカー、Ericssonは4日、入札条件と必要とされる運転資金の額を勘案した結果、国営電話会社Bharat Sanchar Nigam Ltd (BSNL)の550万回線GSM(global system for mobile communications)通信設備購買入札への応札を見合わせる方針を決めたと発表した。
ファイナンシャル・エクスプレスとヒンドゥー・ビジネスラインが10月6日報じたところによると、Ericssonスポークスマンは入札を見合わせる主要な理由の1つは、入札業者はハードウェアおよびソフトウェアのソースコードを、政府が管理するエスクロー口座に供託せねばならないためと語った。
○国営電話会社BSNL会長の人選手続きに異論
【ニューデリー】通信省は、極めて不透明な方式で国営電話会社Bharat Sanchar Nigam Ltd (BSNL)の会長兼専務取締役(MD)の人選を進めているとの非難に直面している。
エコノミック・タイムズが10月5日伝えたところによると、A Raja通信相が2007年5月に就任して以来、BSNLの資産価値は急降下しており、総理府はこうした趨勢を食い止めるため最適な人材を同社のトップに据えることを最優先するよう通信省に指示した。BSNLは2004-05年度には1万183.89クロー(US$23.15億)の純益を計上していたが、2009-10年度には1800クロー(US$4.09億)の赤字に転落、2010-11年度には赤字の額が4000クロー(US$9.09億)に達するものと予想されている。
BSNL管理職組合と非政府組織Telecom Watchdogは、電気通信局(DOT:Department of Telecommunications)とR K Chandolia通信相経済顧問が、不明瞭な資格基準を設け、密かに好みの人物をBSNL会長ポストに就けようとしていると非難、首相と内閣官房長官に介入を求めた。
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