【ニューデリー】インド貨物専用鉄道会社(DFCCIL:The Dedicated Freight Corridor Corporation of India Ltd)は、西ベンガル州Dankuniとパンジャブ州Ludhianaを結ぶ貨物専用鉄道(DFC:Dedicated Freight Corridor)東部路線のSonnagar-Dankuni間の建設費用を賄う金融アレンジを鉄道省に要請した。
ファイナンシャル・エクスプレスとヒンドゥー・ビジネスラインが10月7日伝えたところによると、DFC西部路線に対する4万クロー(US$90.92億)の融資を引き受けた国際協力機構(JICA)と、DFC東部路線に30億米ドルの融資を約束した世銀は、何れもこれ以上の融資を行うことに消極的姿勢を見せている。このため新たな資金調達方式を模索する必要が生じた。
Lalu Prasad前鉄道相は東部路線の終着点をビハール州Sonnagarとして、世界銀行から融資を受けたが、現職のMamata Benerjee鉄道相は2009年に、同相のホームタウン、西ベンガル州Dankuniまで路線を延長した。このため東部路線の建設コストが増大した。
DFCCILのR K Sinha財務部長によると、世銀は「DFC東部路線は、単一のプロジェクトとしては、同行がこれまでに手がけた最大の融資であり、同じプロジェクトにこれ以上融資を行うことはできない」としている。このためDFCCILは、鉄道省に対し、Sonnagar-Dankuni間の延長工事を進めるには、新たな融資モデルを構築する必要があると提言した。
Sonnagar-Dankuni間の延長工事のコストは8500クロー(US$19.32億)と見積もられ、DFCプロジェクトとしては、初めて公共民間協力(PPP:Public Private Partnership)方式を採用する。他の区間は、インド政府、世銀、JICAの資金を用いて鉄道省もしくはDFCCILが主体となって進めている。鉄道省は建設工事契約の条件を詰めており、DFCCILは、4~6週間以内に同プロジェクトの潜在的請負業者の意見を打診する方針と言う。