【ニューデリー】国営Steel Authority of India Ltd (SAIL)のC. S. Verma会長は9月30日、「中国からの鋼材輸入が8月には40～45％減少したことから、低価格な鋼材の輸入が地元鉄鋼産業に脅威を及ぼす懸念は軽減された」と語った。
ヒンドゥ・ビジネス・ラインが10月1日伝えたところによると、Verma会長はこの日催されたSAIL年次総会後記者会見し以上の消息を語った。国内鉄鋼業界は鋼材の輸入関税引き上げを政府に求めて来たが、鉄鋼省は業界のこうした要望に消極的姿勢を示していた。
中国製鋼材輸入は今年5月には500万トンに達していたが、7月には430万トン、8月には200万トンに縮小した。これは主に中国国内における鉄鋼生産そのものが減少したため。中国の2010年8月の鉄鋼生産は前年同期比1.1％減の5160万トンを記録した。
Verma会長によると、インド国内における需要拡大から10月には鋼材価格の上昇が予想される。市況は上昇基調にあり、値下がりは予想されないが、どこまで値上がりするか、見きわめる必要があると言う。 ○Posco、Khandadhar鉄鉱山問題を最高裁に上訴
【ブーバネスワル】Posco-Indiaは、Khandadhar鉄鉱山の採掘に関するオリッサ高裁の判決を不服とし、10月8日に最高裁に上訴する方針を決めた。
ファイナンシャル・エクスプレスが10月5日報じたところによると、オリッサ州政府も同問題を最高裁に訴える方針だ。オリッサ高裁は去る7月14日、Khandadhar鉄鉱山の鉱石を専らPosco-Indiaに供給すると言う州政府の決定を覆し、他のユーザーの需要も配慮するよう指示する判決を下した。