SEAnews 2010-10-06 ArtNo.44009

【ニューデリー】Tata Steel Ltd(TSL)は、新日本製鐵と合弁で少なくとも1万5000クロー(US$33.33億)を投じインド国内に当初年産300万トンの総合的鉄鋼プラントを設けることを計画、目下関係協議を進めている。
デカン・ヘラルド、ビジネス・スタンダード、エコノミック・タイムズが10月4／5日報じたところによると、業界筋はこのほど以上の消息を語った。それによると、TSLはオリッサ州／ジャールカンド州／チャッティースガル州に新鉄鋼プラントの建設を計画、Tata Metaliksもカルナタカ州で新規プロジェクトを準備しているが、こうしたプロジェクトの1つが新日鐵との合弁事業に転換される可能性があると言う。
TSLスポークスパースンは、以上の消息に関して、「一層の協力は、現在両社間で進められている協議の過程で将来取り上げられる可能性があるが、現時点では如何なる方針も決まっていない」と語った。
TSLと新日鐵は今年1月にジャールカンド州JamshedpurのTSL工場で自動車用鋼材を製造する合弁事業の枠組み協定を結んでおり、TSLは同事業に51％、新日鐵は49％、それぞれ出資する。両社は、自動車用ハイグレード冷間圧延鋼板製品に対するインド国内の急増する需要に応じる狙いから、2012年までに年産60万トンの連続焼鈍処理ライン(CAPL:continuous annealing and processing line)を設け、2013年に稼働させることを目指している。新日鐵はスキンパネルや高張力鋼を含むハイグレードな自動車用冷間圧延鋼材製造技術を移転する。
○JSW／JFE、共同で原料調達
【ムンバイ】JSW Steel Ltd(JSL)は4日、JFEホールディングスに最大5％出資するとともに、共同で原料を調達することで後者と合意した。
エコノミック・タイムズが10月5日伝えたところによると、JSLのSajjan Jindal重役(MD)は5日東京でJFE幹部と会談後、以上の消息を語った。それによると、両社は今年初、原料の共同調達以外に、互いに株式を持ち合い、技術協力することで合意している。JSLはJFEホールディングス傘下のJFE Steelの5％未満の株式を取得する用意がある。消息筋によると、JSLのJFE株式の取得は向こう2年間に実行される。これは今年7月の両社の合意の一部分と言う。