【ニューデリー】国営鉱山会社National Mineral Development Corporation (NMDC)は1日、2010年10-12月期の鉄鉱石の国内価格をトン当たり3199ルピーに5%引き下げた。
ビジネス・スタンダードが10月1日報じたところによると、NMDCのS Thiagarajan財務担当重役はこのほどPTI通信に以上の消息を語った。それによると、NMDCは国際市場価格の動向に合わせ今会計年度第3四半期(2010/10-12)の韓国および日本向け輸出価格もトン当たり130~147米ドルに13.3%引き下げた。 ○鋼材価格2~4%アップ
【ムンバイ】国営Steel Authority of India Ltd (SAIL)および民間部門のEssar SteelとJSW Steelは、10月1日から鋼材価格を2~4%引き上げた。
ファイナンシャル・エクスプレスが10月2日伝えたところによると、値上げ幅はトン当たり800~1200ルピー。SAILスポークスパースンは、各種鋼材価格を2~3%引き上げたと語った。Essar Steelも3~4%の値上げを行ったことを認めた。Tata SteelやIspat Industriesを初めとする他社も上記3社に追随し、値上げを行うものと見られる。 ○鋳造業界、合金鉄の輸出禁止要求
【ムンバイ】フェノールや希土類等の原料や合金鉄が9月1日以来最大300%値上がりする中、自動車産業を初めとするエンジニアリング部門に各種鋳造部品を供給している鋳造産業が深刻な打撃を被っている。
ビジネス・スタンダードが10月1日報じたところによると、例えば鉄シリコンのキロ当たり価格は9月初めの62米ドルから85米ドルに37%、ミッシュメタル(mischmetal)は同10米ドルから40米ドルに、フェノールは同103米ドルから129米ドルに、マグネシウムのトン当たり価格は2600米ドルから3100米ドルに20%、それぞれ値上がりした。インド鋳造業者協会(IIF:Institute of Indian Foundrymen)のA K Anand部長は、状況が改善するまで合金鉄の輸出を禁じる必要があると指摘した。