2010-10-01 ArtNo.43993
◆小売りチェーン大手に銀行業務代行を許可
【ムンバイ】中央銀行Reserve Bank of India (RBI)は9月28日、金融サービスの成長を加速する狙いから、大規模小売りチェーンを有する企業に金融機関代行(BC:business correspondent)業務を手がけることを認めた。
ファイナンシャル・エクスプレスとデカン・ヘラルドが9月29日、RBIのステートメントを引用し報じたところによると、非銀行金融機関(NBFC:non-banking financial companies)を除く、大規模な小売り店網を保持する『1956年インド会社法(Indian Companies Act, 1956)』の下に登録された企業はBCの役割を務めることができる。
このことは、タバコ会社ITC Ltdや電話会社Bharti Airtel等、全国的な小売りチェーンを保持する企業が大挙、銀行事業に乗り出す可能性を暗示している。
○Reliance Capital、銀行市場進出目指す
【ムンバイ】Reliance Capitalは、中央銀行Reserve Bank of India (RBI)が新銀行ライセンス・ガイドラインの最終案を発表したなら、銀行市場進出を本腰で検討する。
ザ・ヒンドゥーが9月29日伝えたところによると、Reliance CapitalのAnil Ambani会長は2 W日に催された第24回年次総会の席上、「銀行ビジネスには大きな潜在性があり、同社にとって銀行業進出は常に高い優先順位を持った課題である。ガイドラインに含まれる様々なオプションを検討し、世界的な銀行を創設するのが我々の目標である」と語った。
○Reliance Capital、インフラ開発業者Trinethra権益買収
【ムンバイ】Reliance Capitalは、インフラ開発業者Trinethra Infra Ventures Ltd(TIVL)の4.98%権益を公開市場で買収した。
ファイナンシャル・エクスプレスが9月29日報じたところによると、アンドラプラデシュ州Hyderabad拠点のTIVLはボンベイ証券取引所に、Reliance Capitalが自社株160万8000株、総発行株式の4.98%相当を二次市場で買収したと報告した。取引がなされた日付や価格等の詳細は不明。
○外国機関投資家の債券投資上限をUS$100億アップ
【ニューデリー】インド政府は、国内インフラ産業に対する投資の高い潜在性と資金供給のギャップを埋める狙いから、外国機関投資家(FII:foreign institutional investor)が国債および社債市場に投資する際の上限を300億米ドルに100億米ドル引き上げた。
ザ・ヒンドゥーが9月24日、政府公報を引用し伝えたところによると、FIIの国債と社債投資上限はこれまでの国債50億米ドル、社債150億米ドルから、国債100億米ドル、社債200億米ドルに、各50億米ドル引き上げられた。FIIはまた残存満期5年以上のインフラストラクチャー企業の社債および国債に、50億米ドル投資することができる。
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