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2010-09-17 ArtNo.43929
◆Vedanta、グジャラート州営企業とボーキサイト購買契約
【ロンドン/アーマダバード】オリッサ州における年産100万トンのアルミナ製錬プロジェクトのために同州Niyamgiriからボーキサイトの供給を受ける計画に対する環境認可が得られず苦境に立たされていたVedanta Resources Plc(VRP)は、グジャラート州から若干低品質なボーキサイト50万トンの供給を受けることで、Gujarat Mineral Development Corporation Ltd (GMDC)と合意した。
ビジネス・スタンダードとヒンドゥー・ビジネス・ラインが9月13/15日報じたところによると、ボーキサイトの供給は今週中にスタートする見通しだ。
オリッサ州におけるアルミナ精錬事業がフル稼働するには年間300万トンのボーキサイトを必要とする。このうち55%はチャッティースガル州Bharat Alminium Co Ltd(Balco)から、25%はジャールカンド州/マドヤプラデシュ州/アンドラプラデシュ州から、それぞれ供給を受けることになっている。VRPは残りの20%をグジャラート州と一部をマハラシュトラ州から調達する計画だ。
オリッサ州Niyamgiriからボーキサイトを調達するコストがトン当たり600ルピーであるのに対し、新ソースから調達するコストはトン当たり2400ルピーにのぼる。これは主に輸送費用が嵩むため。
またNiyamgiri鉱山ボーキサイトのアルミナ含有率が44~47%であるのに対し、グジャラート州のボーキサイトのアルミナ含有率は42%にとどまる。また前者のシリカ含有率が0.1%であるのに対し後者のそれは3.5~4.2%で、このため後者の精錬過程では、3~3.5キロの苛性ソーダを余分に使用することになる。
VRPは、これは短期的なアレンジで、長期的にはオリッサ州内で新たなボーキサイト鉱区を手に入れることを目指すとしている。
グジャラート州政府はこれまで州内で付加価値をつけることを義務づけ、ボーキサイトを他州へ輸出することを禁止していたが、今回は特別に許可したとされる。同州はボーキサイト鉱区の入札を募集したが、アルミナ含有率が低いこともあって応札するものがなかった。こうした経緯からVRPがグジャラート州にアルミナ精錬施設を設ける可能性も憶測されていると言う。
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