2010-09-13 ArtNo.43917
◆インド半導体協会、世界の製造ハブ目指し特別目的会社創設
【ニューデリー】電子工学システム設計・製造会社140社の代表組織、インド半導体協会(ISA:India Semiconductor Association)は、電子工学領域への投資を促進するとともに、インドを世界の製造業ハブに変身させるため、業界と政府が合同で特別目的会社(industry-Government Special Purpose Vehicle company)を創設することを提案した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが9月11日報じたところによると、ISAの13人のメンバーから成る作業グループは昨年、「電子産業の年間成長率を現在の2倍の31%に加速しない限り、2020年までに2960億米ドルの需要/供給ギャップが生じる」との報告を行った。
政府と共同で特別目的会社を創設する構想は同報告書に基づくものだが、政府民間合同特別目的会社の創設には前例がある。
商工省傘下の産業政策振興局(DIPP:Department of Industrial Policy and Promotion)は、外国直接投資を促進するため政府と民間が合同で『Invest India』を創設することを提案、政府は2009年に同提案を閣議承認した。その結果、中央政府/州政府/インド商工会議所連盟(FICCI:Federation of Indian Chambers of Commerce and Industry)合同の『Invest India』が発足した。
ISAのPoornima Shenoy会頭によると、情報技術局(IT Department)はISAに対しSPV創設の詳細計画を作成するよう求めた。しかし話し合いは初歩的段階にあり、最終的方針はまだ決まっていない。とは言え、政府が電子産業の振興に照準を合わせる時機は到来していると言う。
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