【ニューデリー】食品インフレは8月28日までの1週間に11.47%を記録、前週の10.86%を上回り、2週間連続加速した。
デカン・ヘラルドとヒンドゥー・ビジネス・ラインが9月9日伝えたところによると、食品インフレの高進は主に穀物、果実、ミルクの急騰にともなうもの。昨年同期に比べ穀物は5.07%、ミルクは同17.60%、果実は同10.34%、それぞれ値上がり、穀物の中では、豆類が13.44%、小麦が7.04%、米が4.74%、それぞれ上昇した。しかし野菜は9.08%値下がりした。野菜の中ではトマトが50.44%、タマネギが10.32%、それぞれ値下がりした。
信用格付け会社Credit Rating Information Services of India Ltd(CRISIL)のDharmakirti Joshi主任エコノミストは、「雨期の降雨量が十分なことから良好な作柄が見込め、今後供給は増加する。週間ベースのマイナーな上下変動は有っても、カリフ(kharif:初冬収穫作物)の収穫物が市場に出回る10~11月までに食品インフレは沈静に向かう」と見通した。Manmohan Singh首相も8日、インフレは向こう数ヶ月間に沈静すると予想した。