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2010-09-08 ArtNo.43892
◆第二原子力潜水艦建造計画遅延
【ニューデリー】インドの第2潜水艦建造計画は海軍内部の意見の対立から大幅に遅延しそうな雲行きだ。海軍の潜水艦部門と洋上艦部門、取り分け海軍航空隊部門は、将来の海上防衛の主力が潜水艦か航空機かで激論を戦わせており、潜水艦部門自体も、原子力潜水艦にするか、通常の潜水艦にするかで意見が分かれている。
ビジネス・スタンダードが9月2日伝えたところによると、インド政府は1999年に従来型潜水艦24隻を建造する30年計画を承認した。西欧の技術とロシアの技術を導入したものを各6隻建造した上で、両者の技術を応用した国産潜水艦を別に12隻建造しようと言うもの。インド政府はいわゆるプロジェクト75の下、2005年にフランスとスペインが共同開発したScorpene潜水艦6隻を発注した。次の6隻を建造するプロジェクト75Iに関しては、国防省は4、6年先のことと考えているようだ。
某退役海軍大将によると、過去2人の海軍長官は何れも航空戦力重視派で、潜水艦部門が従来型か、原潜かで意見が対立しているのに乗じて、潜水艦建造計画をできるだけ先送りする姿勢をとって来たと言う。
原潜に関しては、弾道ミサイル潜水艦SSBN(ballistic missile submarine)と攻撃型潜水艦SSN(attack submarine)の2種類が存在する。この内、SSBNはその実、海軍の指揮下に属せず、中央政府の直接の命令に基づき必要な際には核弾頭を搭載したミサイルを発射する。これに対して海軍の指揮下に属するSSNは従来型魚雷やミサイルを発射する。
興味深いことにインドは、SSNを建造する前にSSBNを建造した唯一の国である。これは、信頼できる第二攻撃能力と規定される陸海空核兵器運搬システムを運用可能にすることを重視したインドの核兵器ドクトリンに基づくものと見られる。
ATV(Advanced Technology Vessel)プログラムの下に国産原子力潜水艦『INS Arihant』の開発が進められていた2004年、Arun Prakash海軍大将はATVプログラムの下にSSBN6隻とSSN4隻を建造することを提案した。同提案を実行するには、国防研究開発機構(DRDO:Defence Research Development Organisation)に1万クロー(US$21,28億)の予算を配分し、新技術を開発する必要があった。当時のPranab Mukherjee国防相は同予算配分を支持したが、2006年に就任したAK Antony国防相は、核プログラムは総理府が一元管理すべきだとし、同計画を棚上げした。
DRDOのVK Saraswat所長によると、SSNとSSBNの相違は搭載される武器とサイズのみで、技術面ではさしたる相違がないため、SSNの建造自体はそれほど難しくはないと言う。
Raja Menon退役少将によると、原潜は多くの点で従来型潜水艦に格段に勝っている。しかし遠浅なインド近海においては、大重量(4000-5000トン)の原潜は、底を破損する恐れがあるため、運航に適さない。このためインド海軍は従来型の潜水艦(1500トン前後)も必要としていると言う。
一方、米国国防省が米国国会に報告したところによると、中国のSSN/SSBNプログラムも困難に直面している。Hanクラス(Type 091)SSN4隻を保有する中国は、新型Shenクラス(Type 093)原潜の建造を見合わせ、より先端的Type 095 SSNの建造計画を進めている。向こう数年間にうち5隻が完成する見通しだ。
中国はXiaクラス(Type 092)SSBN1隻を建造したものの、抑止巡航(deterrence patrol)を一度も行っていない。中国はより新式なJinクラス(Type 094)原潜の製造にシフト、間もなく最初のSSBNが完成する見通しだ。この他、別に4隻の建造が進められている。しかしJinクラスSSBN用大陸間弾道弾Julang-2の製造が困難に直面している。同ミサイルの最終ラウンドの飛行テストは数度にわたり失敗したと言う。
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