2010-09-01 ArtNo.43859
◆自動車部品業界、設備能力拡大にUS$3.2億投資
【ニューデリー】自動車部品業界は、需要の急増に応じるため生産の拡大に乗り出した。少なくとも10社が既存設備の拡張や新工場の建設に今後2、3年内に合計1500クロー(US$3.19億)以上を投じる見通しだ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインとファイナンシャル・エクスプレスが8月28日伝えたところによると、Lumaxは2~3年内に設備の拡張と研究開発(R&D)に150~200クロー(US$3192万-4256万)を、Kinetic Engineeringは向こう2年間に75クロー(US$1596万)の投資を予定している。Lumax IndustriesのAnmol Jain重役(Senior ED)は、「Tata NanoとToyotaの需要に応じるため新たに2工場を設ける」、「2009-10年の売上げは1200クロー(US$2.55億)を記録したが、今年は30%増が望める」と語った。
ピストン・ロッド、二輪車用フレーム、オイル・ポンプ等の製造を手がけるOmax Autosは4年内に250クロー(US$5320万)を投じ、製造能力を2倍に拡大する。うち80クロー(US$1702万)は今年内に投資する。
自動車用電装機器メーカーLucas-TVSは2年内に200クロー(US$4256万)を投じて製造能力を追加する。Shriram Pistonsも業界全体の15~20%の成長にマッチした事業拡張計画を目下立案中と言う。
プラスチック部品と鋳造品のメーカーSandhar Technologiesは、商用車取り分け、1トン車の需要急増を見越し、今会計年度に123クロー(US$2617万)を投じ、4つの新工場を増設する。同社は企業買収も検討している。
Renault-Nissan、Volkswagen、Daimler Commercial Vehicles等の新プレーヤーの参入や輸出の伸びに伴い、自動車部品の需要は大幅に増加しており、部品業界は、ボリュームは楽観視しているが、マージンの下降に懸念を抱いている。しかしリセッションのピーク時に比べるとマージンも改善しており、過去数ヶ月間に契約価格は3~5%アップしたと言う。
○自動車部品産業、2020年までにUS$1100億に
【ニューデリー】インド自動車部品産業は2020年までに350億米ドルを投資、1100億米ドル産業に成長する見通しだ。
デカン・ヘラルドが8月27日伝えたところによると、インド自動車部品製造業者協会(ACMA:Automotive Component Manufacturing Association of India)とコンサルタント会社Ernst & Youngの共同レポートは、2020年度売上げの内訳を、国内販売800億米ドル、輸出290億米ドルと報じた。自動車部品産業の国内総生産(GDP)への貢献率は現在の2.1%から3.6%に拡大、100万人分の就業機会が創出されると言う。
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