2010-08-25 ArtNo.43836
◆インド不動産部門への外国直接投資5年で80倍に激増
【ムンバイ】インドの不動産市場に対する外国直接投資(FDI)は2005年には僅か171クロー(US$3639万)だったが、2009-10年には80倍の1万3586クロー(US$28.91億)に激増した。
エコノミック・タイムズが8月22日、住宅・都市貧困問題省の統計を引用し報じたところによると、今年4-5月の間に不動産市場に流入したFDIは737クロー(US$1.57億)を記録した。
その実、外国為替管理法(FEMA:Foreign Exchange Management Act)は、不動産/農村住宅(real estate and construction of farm houses)部門への外国直接投資を禁じている。しかしいわゆる不動産事業(real estate business)の定義には、タウンシップ/住宅/商業施設/道路/橋梁/教育機関施設/娯楽施設/都市・地域基層施設の開発は含まれない。
最近は取り分け住宅部門への外国投資が増加しており、2005年以来3万7986クロー(US$80.83億)のFDIが住宅市場に流入した。
都市別に見ると、2005年以来受理された1614件の住宅関連外国直接投資プロジェクトのうち、中央銀行Reserve Bank of India(RBI)のMumbai支店が受理したがものが422件で最大、以下、②Delhi316件、③Bangalore225件、④Hyderabad105件、⑤Chennai68件と続く。大都市に限らず、この他Bhopal、Kanpur、Kochi、Jaipur、Panaji等の地方都市のRBIオフィスも様々な不動産関連FDIプロジェクトを受理している。
中でも最大のFDIプロジェクトはマハラシュトラ州MumbaiのBandra Kurla Complexにおけるテクノロジー・パークの開発。同プロジェクトにはモーリシャス拠点の外国企業が3億7200万米ドルの外資を注入している。
国別では、モーリシャスが625件でトップ、以下②米国230件、③サイプラス230件、④アラブ首長国連邦69件、⑤シンガポール66件、⑥海外在住インド人(NRI)46件、⑦英国42件の順。この他、スーダン、ケニア、イタリア、ナイジェリアが続いている。
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