2010-08-11 ArtNo.43761
◆ケーブルTV産業、2015年までにUS$77億米ドルに
【ニューデリー】提案されているケーブル・テレビジョンのデジタル化が実行されるならインドのデジタルTV産業組織部門の市場規模は現在の12億米ドルから2015年までに6.5倍の77億米ドルに成長、米国に次ぐ世界第2位の市場になる見通しだ。
ビジネス・スタンダードが8月6日伝えたところによると、IDFC Securitiesはその最新レポートの中で以上のように予想している。
インド電気通信監督局(TRAI:Telecom Regulatory Authority of India)は、このほど、①『2013年12月31日までに4段階に分けてケーブルTVをアナログからデジタルに転換すること』、②『デジタル・アクセス可能なシステム・サービス・プロバイダーに対する7年間の免税待遇』、③『主要輸入設備に対する基本関税(basic customs duty)の撤廃』等を提案した。第1段階では、トップ4メトロ(人口100万以上の都市)におけるケーブルTVサービスが2011年3月31日までにデジタル化される。
IDFC証券によると、デジタル化はインドTV配信業界に対して極めてポジティブな影響を及ぼし、ケーブルTV契約者規模も現在の2200万世帯から4倍の8600万世帯に増加する。ちなみに米国の契約者ベースは現在の9000万世帯弱から2015年の1億500万世帯に拡大、世界最大市場としての地位を維持する見通しだ。
インド・ケーブルTV産業の必要資本支出は50億米ドルと見積もられ、内40億米ドルはこれまでに既に投資されている。
ケーブルTV産業組織部門では、DTH (Direct-to-Home)プレーヤー、Dish TVの市場シェアが30%で最大で、この他、Hathway CableとDEN NetworksがCATV統括業者(MSO:Multiple Systems Operators)の二横綱と目され、何れも証券取引所に上場している。
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