| 
 
	2010-08-09 ArtNo.43754 
	◆2013年末をケーブルTVデジタル化の最終期限に:TRAI 
	【ニューデリー】インド電気通信監督局(TRAI:Telecom Regulatory Authority of India)はケーブルTVのアナログからデジタルへの転換の最終期限を2013年12月31日に定め、税制優遇措置を設けてデジタル化を加速するよう提案した。 
  ファイナンシャル・エクスプレスが8月6日報じたところによると、TRAIは5日、情報放送省に提出した報告書の中で以下の諸点を提案している。 
  ①ケーブルTVのアナログからデジタルへの転換を2013年12月31日までに4段階に分けて実施する。先ず4メトロにおけるデジタル化を2011年3月までに、人口100万以上のその他の都市におけるデジタル化を2011年12月31日までに、その他の全ての市街地におけるデジタル化を2012年12月までに、国内のその他の地域におけるデジタル化を2013年12月までに、それぞれ完了する。 
  ②2011年4月までにデジタル機器を導入したもの全てに2011年4月から2019年3月まで8年間の免税優遇措置を適応する。 
  ③ケーブルTVデジタル化に資する設備の基本関税(basic customs duty)を撤廃する。 
  ④限定配信システム(CAS: Conditional Access System)以外の地域におけるケーブル・サービスのデジタル化を優先的に進める。 
  ⑤放送配信領域税制の完全合理化。 
  ⑥ケーブル・サービス・プロバイダーに、インド標準局(BIS:Bureau of Indian Standards)の品質基準を満たした設備/装置/アクセサリーの使用を義務づける。 
  ⑦アナログケーブルTVサービスのデジタル化に伴い『2002年ケーブルTVネットワーク規則修正法[Cable TV Networks (Regulation) Amendment Act, 2002]』を改正する。 
○ケーブルTV銘柄の株価急騰 
【ムンバイ】デカン・ヘラルドとヒンドゥー・ビジネス・ラインが8月7日伝えたところによると、インド電気通信監督局(TRAI:Telecom Regulatory Authority of India)が2013年12月31日までにケーブルTVのデジタル化を行うよう提案したのを受け、ケーブル配信/DTH(direct-to-home)ビジネスを手がけるDEN Networks、Hathway Cable、Dish TV等の株価が5%以上値上がり、特にHathway Cable & Datacomの株価は20%の急騰を見た。アナリストらは過剰な反応と評している。 
○デジタル化の最終期限2013年は実現不能:放送相 
【ニューデリー】ケーブルTVの完全デジタル化最終期限を2013年末に定めたインド電気通信監督局(TRAI:Telecom Regulatory Authority of India)の提案は非現実的。 
  ザ・ヒンドゥーが8月8日報じたところによると、Ambika Soni情報放送相は7日以上の談話を行った。それによると、国営放送会社Prasar Bharati(PB:Broadcasting Corporation of India)は2017年をデッドラインに定め、Doordarshanも積極的にデジタル化を図っている。中央政府は第11次五カ年計画の下、DoordarshanとAll India Radioのデジタル化に1500クロー(US$3.26億)の予算を組んでいる。しかし、計画は2017年にまでわたっており、TRAIの提案は直ちには実現し難いと言う。 
○インド・テレコム産業リーダーに脚光 
【ニューデリー】電話普及率50%、年商630億米ドルの偉業を達成したインドのテレコム産業のリーダーらが一躍世界的プレーヤーとして脚光を浴びている。 
 |