【ニューデリー】今年6月、インドに流入した外国直接投資(FDI:Foreign direct investment)は、14億1000万米ドルと、昨年同月の25億8000万米ドルに比べ約45%減少した。今年5月の流入額は22億米ドルだった。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが8月4日報じたところによると、Jyotiradi tya Scindia商工担当国務相は4日、国会上院における書面による答弁で以上の数字を明らかにした。それによると、FDIが流入した主要部門には、サービス、テレコム、建設、コンピューター・ソフトウェア&ハードウェアが挙げられる。
この結果今年第1四半期(2010/4-6)のFDI流入額は58億米ドルと、昨年同期の70億1000万米ドルに比べ17%減少した。
ちなみに昨年(2009-10)のFDI流入額は258億8000万米ドルと、一昨年(2008-09)の273億3000万米ドルに比べ5%減少している。
信用格付け会社Credit Rating Information Services of India Ltd(CRISIL)のDharmakirti Joshi主任エコノミストによると、FDIの流入は月ごとに変動が見られ、6月の流入額落ち込みの特別の理由は見あたらない。欧州の経済動向等により、多少の変動は予想されるが、向こう数ヶ月は健全な水準が維持される見通しと言う。