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2010-07-30 ArtNo.43706
◆ロー・コストPC、三度目の正直?デジャヴュ?
【ムンバイ】Kapil Sibal人的資源相は先週、超低価格なソーラ・パワー・コンピューティング・デバイスをお披露目した。2011年に発売予定の同製品の価格は当初35米ドルだが、その後20米ドル、最終的に10米ドルまで値下げされる予定。
ビジネス・スタンダードが7月29日報じたところによると、35米ドルのロー・コストPCはインド消費者にとって確かに聞き覚えがあるが、思い出せないデジャヴュ(既視感)になぞらえることができそうだ。
2005年5月に地場テクノロジー企業、Encore Softwareがインテル・プロセッサーと128MB SDRAMを搭載、7.4インチLCDスクリーンも装備したLinuxベースのモバイル・コンピューター『Mobilis』を発売した際、当時科学技術相を務めていたKapil Sibal氏は「インドPCテクノロジーに飛躍をもたらす」と謳い上げたが、その後『Mobilis』の名を耳にすることはほとんどなかった。
Encore社は、それ以前にハンドヘルド・ロー・コスト・コンピューティング・デバイスSimputerを発売している。Simputerは自動車エンジンの点検、鉄鉱石の移動追尾、警察による交通チケットの発行等に用いられ、カルナタカ州やチャッティースガル州政府により採用された。
IDC IndiaのPCアナリストSumanta Mukherjee氏によると、ローコスト・コンピューティング・デバイスはデジタル格差を埋める有効な手段になり得る。また政府が35米ドルのコンピューティング・デバイスを販促するのは良いことだが、コンピューティング・デバイスと言う言葉は、消費者にある種の期待感を生じさせる。こうした期待感を満足させることができなければ、その商品は廃れ、急速に忘れ去られる他ないと言う。
Sibal人的資源相は今回も、「ユーザーはインターネットをサーフし、ビデオ・ウェブ・コンフェレンスに参加、マルチメディア・コンテンツにアクセスできる」と述べているが、新デバイスが果たして消費者の期待に応えられるか、再びデジャヴュに終わるか注目される。
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