2010-07-30 ArtNo.43703
◆6月のインフラ産業成長率3.4%、10ヶ月来最低に
【ニューデリー】中核インフラストラクチャー産業の6月の成長率は、石炭、電力、セメント生産の大幅な落ち込みに祟られ、過去10ヶ月来最低の3.4%にとどまった。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ファイナンシャル・エクスプレス、デカン・ヘラルド、ビジネス・スタンダードが7月28/29日報じたところによると、工業生産指数(IIP:Index of Industrial Production)の26.6%の比重を占める中核インフラ産業6業種の成長率は、昨年同期(2009/6)に前月を3%ポイント上回る6.3%成長を遂げ、回復に転じたが、その後、7月2.5%、8月7.8%、9月4.1%、10月3.8%、11月5.3%、12月6.4%、2010年1月9.5%、2月4.7%、3月7.2%、4月5.4%、5月5%と、目まぐるしく変動しており、今年6月の伸びは3ヶ月連続の減速となった。
6月の部門別伸び率を見ると、石炭-0.9%(15.2%)、セメント-3.6%(12.7%)、電力3.4%(7.7%)、原油6.8%(4%)、石油精製2.9%(-3.8%)、鉄鋼完成品3.5%(3.6%)と、原油を除き、軒並み昨年同期の伸び率(括弧内の数字)を下回った。
この結果、年初3ヶ月(2010/4-6)の中核インフラ産業成長率は4.6%と、昨年同期の4.3%を僅かに上回った。
アナリストらはこうした落ち込みは予想外としながらも、中核インフラ産業とIIPの成長鈍化は今後も持続すると見ている。
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