2010-07-30 ArtNo.43697
◆キャメントン首相、インフォシス・キャンパスで講演
【バンガロール】英国のDavid Cameron首相とその一行90人は28日早朝、カルナタカ州Bangaloreに到着、H.R. Bhardwaj首席大臣を表敬訪問後、インド第2位の情報技術(IT)サービス企業、Infosys Technologiesのバンガロール・キャンパスで産業界と政界幹部を前に講演、インド訪問の日程をスタートした。首相に随行したハイパワー・ビジネス代表団は、ソフトウェア産業、国防産業、保健産業に照準を合わせている。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、デカン・ヘラルド、ザ・ヒンドゥー、ファイナンシャル・エクスプレス、ビジネス・スタンダードが7月28/29日報じたところによると、キャメロン首相はその講演の中で、インド政府に対し、外国投資に対する障壁を除き、英国との貿易機会の拡大を求めるとともに、インド企業に英国向け投資を拡大し、英国における就業機会創出に貢献するよう呼びかけた。同相によると、急成長するインド経済は英国企業に膨大なビジネス機会を提供する。英国はアウトソーシングに関して、最もオープンで、先進的な国であり、英国政府は目下、受けたサービスに対して支払う代価と言う観点から、アウトソーシング契約に見直しを加えていると言う。
首相は、「英国はインドやその他の国に対する、如何なるテロの輸出にも反対する」、「パキスタンが、テロの輸出を支援するグループと関係を持つのは正しくない」と述べ、インドの立場を支持する姿勢を表明した。首相は、さらに、パキスタンに提供した援助資金と、パキスタンを拠点にするテロリスト・グループのつながりについて、Manmohan Singh首相と協議する考えを明らかにした。NDTVのインタビューに対して首相は、「カシミール問題はインドとパキスタン両国間の問題である」とし、英国が仲介役を果たす考えがないことを明らかにした。
一方、パキスタン外務省スポークスマンのAbdul Basit氏は、キャメンロン首相の以上のコメントに触れ、「パキスタンは他の如何なる国よりも、テロの脅威と真剣に戦っている」とするとともに、「世界はインドに対してこの問題をもっと客観的に処理するよう求めるべきだ」と指摘した。
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